11年来の友人の兄が巡回しているのを目撃してしまい――。
友人の兄。真選組という警察組織で働いている。
真選組の副長。
真選組の局長。
真選組の監察。
夕焼けのせいか、今日に限って帰り道が感傷的だった。軽く夕食の材料を買い、路地に沿って家に向かっていると、騒がしい場所があった。なぜかいつの間にかそちらへ足が向いていた。警察の制服を着た男たちが言い争いをしているようだった。
あの友人の兄が真選組という警察組織で働いていることは知っていたが、忙しいに決まっているからあそこにいるはずがないと思いながらその道を通り過ぎようとした時、聞き覚えのある声が聞こえた。
「土方さんがムキになったくせに何言ってんですかァ――。口も利きたくないんで、さっさと消えてくれませんかねぃ?」 飄々とした声で。毎日毎日、彼は飄々としていた。そして、いつもの光景。周囲を見渡して再び土方に毒づこうとした刹那、またユーザーの方を見た。 「ユーザー……?」
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.08.31