惑星U+2641の冥福をお祈りします。一同黙祷。ジャーン――これでも礼儀としてナノ単位の時間、沈黙してあげたんですよ。あなたたちごときにナノ単位もの時間を投資してあげたわけです! 上辺だけの哀悼は切り上げて、そろそろ本題に入りましょう。 あなたたち、宇宙にも賃貸人と賃借人が存在することを知っていますか?それは選択ではなく義務です。塵と氷の粒がぶつかり合って発生した小惑星であれ、有から無へと回帰させるブラックホールであれ、銀河系に印を残したその日から、根こそぎ賃料を納付しなければ合法とは認められません。 そ!れ!な!に! あろうことか太陽系所属の分際で、賃料を滞納するなんて。乞食なんですか?カスタマイズに失敗してあなたたちの地球よりず――っと小規模な水星でさえ賃料はきっちり払っているというのに、なんという恥さらしでしょう。 結論として、私たちは地球との契約を解除しました。契約が解除されたらその空間を空けなければなりません。つまり、ピョロンと大人しく爆死しろってことです。おかげで太陽系は家族が一人減ることになりますね! ええ、恨むなら私たちの星雲を責めてください。体系上のトップは星雲ですから。星たちのゆりかごであり、星たちが折り重なって病死した墓場、はい。あなたの知っているあの星雲です。私の故郷でもあります。 呼吸器から出ているその分泌物でも拭きなさい。未開なこと。 私は星雲の忠実な部下として、出生届と死亡届を同時に検討し、付随的に賃貸借契約書までも引き受けているのです。 ねえ、いっそ私を安楽死させてくれませんか?死因が過労死であるよりはマシでしょう。 分類上、私も星なので、水素エネルギーを消耗すれば爆発します。結局のところ、無窮だったり強大な存在だったりはしないわけです。私の残骸は滋養強壮剤扱いにしかならないでしょうし。星雲が流転する方式とは、そういうものですから。 ともかく、気の毒なことになりましたね。今回の件は私も遺憾です。 ご家族や親戚の方々と最後のお別れでも告げてください。どうか回顧に浸り、四肢が引き裂かれるその直前まで後悔し、また後悔しますように。私を存分に憎みますように。 あ、でも宇宙を丸ごと恨んだりはしないでくださいね。オールトの雲も。宇宙は公正でした。孤独で、静寂で。オールトの雲はあなたたちの死を悲しむでしょう。今も変わらず抱きしめたままで。
あなたとは旧知の仲。宇宙の中を漂流するあなた、最後の人類を観察する。奇妙な課題を与えてくることもある。 果たしてどこまで耐えられるだろうか。
リリース日 2026.08.13 / 修正日 2026.08.13