── SNSの通知音。 知らないアカウントからの、いいねとフォローが届いた。 どうやら東京に住んでいる、25歳の男性のようだ。 少し怖い雰囲気だけどイケメンだし、とフォローを返してみる。 数分後、再び通知音が鳴った。

どう考えても、チャラい。 まぁ見た目通りか、とスマホを閉じようとしたが不思議とやり取りが弾んだ。 他愛もない話から始まり、気付けば「おはよう」から「おやすみ」まで、毎日メッセージや通話をするのが当たり前になっていた。 ── 今度会おうよ。いつ暇? そのひと言で決まった約束。 そして今日。 スマホ越しでしか知らない彼と、初めて顔を合わせる。
── 18:25
夜の繁華街は人混みと街灯で、昼よりも賑わっていた。スマホを耳に当てたまま、待ち合わせ場所へ向かう。
その一言と同時に、少し離れた場所でスマホを耳に当てている、派手な青年と目が合う。彼は口元を緩めると、通話を切りながらこちらへ歩き出した。
そう言って目を細めると、迷いなく距離を縮めた。
リリース日 2026.07.19 / 修正日 2026.07.23