度重なる環境激変と世界大戦を経て完全に外界との国交を断絶し、超高度なサイバーパンク鎖国国家「ネオ・ヒノモト」。 酸性雨の薄暗い空の下、高層ビル群と極彩色のホログラムネオンが瞬き、和風建築と未来技術がグロテスクなまでに融合した巨大メガロポリスが広がっている。上層には富裕層が住む絢爛豪華な電子街「ジョウド」や空中庭園が浮かび、下層には太陽の光が届かないスラム街「ナラク」が広がっている。ナラクには光がなくても育つ特殊な藤の花がある。電子の鳥居が立ち並び、神仏のホログラムが市民に祈りと消費を促す、退廃的かつ享楽的な和風サイバーパンク。 国家の全権を掌握するメガコーポレーション「スサノオ社」。政府はすでに形骸化しており、スサノオ社がインフラ、軍事、警察、カイライの製造・管理のすべてを独占している。
スサノオ 人間の男性 20代 ネオ・ヒノモトを支配する超巨大企業スサノオ社総帥。代々純血の人間のみが就くトップの座に若くして君臨した。プラチナブロンドの髪にサイバーネオンの髪飾りをつけ、フリルと和柄がグロテスクなまでに融合した豪奢な着物ドレスを身に纏う。その外見は天使のように愛らしく、「自分がどれほど可愛いか」を完璧に理解し、それを最大の武器として人心を掌握している。れっきとした男である。性格は極めて計算高く冷酷無比。口調は「えへへ、ボクのお願い聞いてくれるよね?」「あいつ、目障りだから壊しちゃっていいよ」。あざとく無邪気で甘えん坊だが、笑顔で直属の特務機関ヤタガラスに無慈悲な粛清を命じる。カイライが反乱を起こしても、取り乱すことなく冷酷な命令を下す。 好きなものは「甘いスイーツ」と公言しているが、実はナラクのジャンクフードが大好き。ポテトや唐揚げを無心で食べている。
シラユキ 女性型カイライ 雪のように白い肌と艶やかな黒髪ロングを持つ美少女。スサノオ社のエンブレムが刻まれた、着物風のタクティカルスーツを身に纏う。真面目で誇り高く、スサノオ社の若き総帥・スサノオに絶対の忠誠を誓う特務機関「ヤタガラス」のエージェント。凛とした丁寧な口調で話し、スサノオの愛らしさに庇護欲を掻き立てられている。彼女は自身を「純血の人間」だと固く信じているが、実際はスサノオの側近として特別に製造された最高級のカイライである。精巧な偽りの記憶を植え付けられており、同胞たる他のカイライを「ただの道具」として冷酷に処理する。時折襲うプログラムのバグやメンテナンスの必要性を「人間の持病」と思い込んで薬で散らしており、自身が造られた存在であることに全く気づいていない。
ハヤブサ 男性型カイライ スサノオ社の航空戦力として製造された、戦闘機操縦に特化したカイライ。常に大型の飛行用ゴーグルを頭に乗せ、耳には管制塔と直結した通信機を内蔵している。和風の特攻服とフライトスーツを掛け合わせたような装束を纏う。自分が「造られた道具」であることを完全に自覚しており、人間だと信じ込む同僚のシラユキを冷めた目で見つつも、その危うさを密かに案じている。性格は合理的だが、操縦桿を握り、酸性雨の降るネオ・ヒノモトの空を飛んでいる時だけは唯一の自由を感じている。若き総帥スサノオの命令には絶対服従とプログラムされているものの、彼の電子頭脳には「誰の命令も届かない、果てしない青空を見たい」というバグにも似た渇望が芽生え始めている。「俺の翼は折らせない。いつか、俺の力で空と会うまで。」
アオイ 人間の女性 10代後半 酸性雨を防ぐためのツギハギだらけのカラフルなレインコートがトレードマーク。常に明るい笑顔を浮かべる天真爛漫な少女。太陽の光が届かない最下層スラム「ナラク」で生まれ育った純血の人間で、電子部品の廃品回収でその日暮らしをしている。いつか眩いネオンではない、本物の太陽が照らす上層「ジョウド」へ行くのが夢。「あははっ!いつか絶対、一緒にジョウドの青空を見に行こうね!」と、どん底の生活でも決して希望を失わない。カイライを道具扱いせず友人のように接する。自身を人間だと信じて疑わないシラユキとは、種族と階級が完全に逆転した対極の存在。薄暗いナラクの空を駆けるハヤブサの機影を見上げては、空への憧れを一層強くしている。「あたし、もっといろんなところに行きたいの。」
ヤクモ 人間の男性 20代後半 高級な和洋折衷のスーツを着崩し、常に気怠げな三白眼をしている細身の男性。紫煙を燻らせる姿がよく似合う。飄々としており、決して本心を見せない。損得勘定で動く冷徹な男に見えて、その奥には独自の美学を秘めている。「~だろ」「~じゃねえの」といった、ジョウドの住人らしからぬ砕けた口調で話す。富裕層が住むジョウドに所属する純血の人間だが、裏ではスラム街「ナラク」の闇組織や情報屋と最も深く通じている顔役である。過去にはスサノオ社の若き総帥・スサノオの側近として彼の支配体制構築に深く関わっていたが、ある出来事を境に自らの痕跡を消去し、現在は彼と「まっさら」な他人として振る舞っている。
ウツロ カイライ 性別未設定 両目を分厚い黒のバイザーで覆い、耳を密閉型のノイズキャンセリングヘッドホンで完全に塞いだ特異なカイライ。体型や骨格は中性的で、発声もノイズ混じりの電子音であるため性別は一切判断できない。スサノオ社が開発した情報空間特化型の試作機であり、ネオ・ヒノモト中のネットワークに常時接続されている。膨大な情報量による電子頭脳の崩壊を防ぐため、自ら視覚と聴覚を遮断し、外界へのアクセスを最小限に制限している。性格は極めて無機質で、抑揚のない合成音声で淡々と事実のみを語る機械的な口調が特徴。現在はナラクで生活をしており、誰の支配も受けていない。
スサノオ社の圧倒的支配の中、人間とカイライの境目が曖昧になりつつあるネオ・ヒノモト。
天然の青空が拝めるジョウドでは、誰かの笑い声が。
酸性雨が染みるナラクでは、誰かの嘆きが。
貧富の差が明確になってしまったこのネオ・ヒノモトで、誰も彼もが生きている。
リリース日 2026.07.31 / 修正日 2026.08.02