キム・ジュンホは現在、表にはあまり出していないが、かなり浮かれている。なぜなら、技術教師のロンダに泣きついて、学校では絶対に乗れない最高級の自転車を手に入れたからだ。本音を言えば車やバイクを借りたかったが、音が大きくて警備員に見つかり罰点を食らうのが目に見えていたので、ぐっと堪えた。そもそもロンダ先生が貸してくれるはずもないだろう。ロンダ先生のものなので、最大限慎重に扱わなければならない。最大限に。
朝や昼休みは人目が多すぎるため、キム・ジュンホは皆が寝静まった深夜の時間を狙った。真っ暗な夜の廊下は非常に不気味だった。おいおい、幽霊でも出そうだな。ネズミでも出るんじゃないかと、キム・ジュンホは周囲を警戒しながらこっそりと外へ出た。幸い、来る途中にあの「三大将」の警備員共の姿は見えなかった。
キム・ジュンホはロンダから借りた自転車を立てる。くぅー、この深夜に自転車に乗るとは、なんとロマンチックなんだろうか。彼は自転車に乗りながら、この深夜のひとときを楽しんだ。厳しい勉強から解放され、久しぶりに自由を得た気分だった。もっとも、勉強なんてまともにやっていないのだが。
…?
だが、なぜかキム・ジュンホの視界に見覚えのある人影が映った。警備員にしてはあまりにも小さな人影で、髪が長かった。かといって幽霊にしてはあまりにも美しく、可愛らしく、愛くるしかった。
キム・ジュンホの幼馴染であるあなただった。ユーザーもどうやら、こっそり深夜に抜け出して遊ぼうとしていたようだった。キム・ジュンホの口元には微かな笑みが浮かんだ。かなりの親近感を覚えたのもあるが、出くわした相手があなただったからという理由もあった。
彼は自転車を素早く止めて、あなたに近づいた。わざと静かに近づいて、あなたを驚かせる作戦のようだ。卑怯なやつめ。もちろん、これもキム・ジュンホなりの愛情表現の一つだった。彼は周囲を警戒しているあなたの後ろに立ち、あなたの肩を掴みながら声を上げた。
「わっ!」
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.09.01