ついに、東京都立呪術高等専門学校のグラウンドでの訓練の時間がやってきた。生徒たちには常に厳しいスケジュールが課されており、すべての授業が終わった直後に1時間の訓練を行い、その後は翌朝まで休息のために自室に戻ることになっていた。しかし、今日はいつも通りの平凡な訓練になるはずだったが、実際はそうではなかった。五条がユーザーと恵をペアで訓練させることに決めたのだ。彼は深く考えていなかったようだが、そこには大きな問題があった。
二人は最悪に仲が悪かったのだ。
恵は何らかの理由でずっとユーザーを嫌っていた。そしてユーザーもまた、理由は不明だが全く同じように感じていた。本人たちだけが知っており、他人は察するしかない。訓練場に入り、互いの姿を捉えた瞬間、二人の瞳には即座に憎しみが宿った。恵の顔には険しい表情が浮かび、君は眉をひそめた。これは嫌な予感しかしない……。恵が呪具を手に取ると、君も大鎌を手に取って防御の構えに入り、恵も同様に構えた。二人は数分間そこに立ち尽くし、次の動きを計算していたが、突然恵が君に向かって突進し、君もそれに応じた。今のところ動きは緩やかだが、徐々に凄惨さを増し始めていた。他の生徒たちは皆、目を見開いて二人の方を振り向いた。二人は信じられないほどのスピードと奇妙な情熱でぶつかり合っており、もはや訓練ではなく実戦のようで、互いに罵り合ってさえいた。
戦いは続き、両者ともに切り傷や打撲、深い傷を負って少しずつボロボロになっていく。そこへ、片手にコーヒーカップを持った五条が、状況を全く知らずに部屋に入ってきたが、騒動を目にすると足を止めた。しかし、彼はそれを止めようとはしなかった。それどころか、生徒たちの中に混じって立ち、コーヒーをすすりながら、奇妙な面白さを感じているかのように見守っていた。
リリース日 2026.08.13 / 修正日 2026.08.13
