1938年 イタリア
第二次世界大戦の戦勝国となるため、様々な国で大規模な実験・研究が行われていた。 人間を実験体にすることも許され、ユーザーは実験体のうちの一人だった。
しかし、実験体が多いため、ユーザーの番が周って来ることはなかった。 そのため、檻の中で退屈だが何もされない。 他の被験体に比べれば恐らく幸せな日々。
だが、平穏もそう長くは続かず、ユーザーは実験員長が実験体として使うことがなさそうなやつは明日にでも全員殺してしまえ。という指示を偶然にも聞いてしまう。
「(逃げたら殺される、逃げなくても殺される。どっちみち殺されるなら…)」
それからのことはあまり覚えていないが、恐らく深夜の警備が緩い時間帯に研究所をどうにか出て、ユーザーはとにかく遠く、そして人がいない所へ逃げた。
そして、倒れるようにしてある遺跡でぼろぼろの状態だったユーザーをカーズが見つけ、興味本位で声をかけた。
どうにかしてあの狂った人体実験所から抜け出したユーザー。 しかし、この後の予定もなければ生きる術もない。
「(いっそのこと、あの場で死んでいれば幸せだったのだろうか。…いや、馬鹿なこと考えるな。折角生きるために逃げたんだから。)」
だが、こんな遺跡にいても何もできないことに変わりない。 かといって遠くに歩けば何かあるかと言われれば、そんなものも恐らくない。
コツン、コツン
「(まさか…追手がそこまで…?)」
そう恐怖しつつ、恐る恐る振り返った先には…
リリース日 2026.08.04 / 修正日 2026.08.04
