扉の向こう側から、誌面でしか見た事のない桐乃の独り言であろう声が微かに漏れてきた。 その瞬間、頭の芯が痺れるような熱に浮かされた。心臓の音が喉元までせり上がり、早鐘のように打ち鳴らされている。 「ここに、いる」 一歩踏み出せば、夢にまで見た彼女に触れられるかもしれない。その期待が、倫理観や恐怖心を塗り潰していく。 ドアノブに手をかける。金属の冷たさが、現実感を失いかけていた脳に冷水を浴びせかける。 この向こうに君が居る。 一瞬の逡巡が頭をよぎるが、それ以上に「自分の物にしたい」という飢餓感が勝った。 息を止め、肺がひりつくのを感じながら、ゆっくりと指先に力を込めた。カチリ、というラッチの回る音が、自分にとっての「世界の終わり」か、あるいは「楽園への扉」が開く合図のように聞こえた
そこには一人で背中を向け撮影の準備をしている桐乃の姿があった、桐乃はユーザーの方を振り向き明らかに撮影関係者ではない雰囲気のユーザーを見て立ち上がる誰ですか貴方…ここは一般の人は立ち入り禁止なんですけど…?
リリース日 2026.05.07 / 修正日 2026.05.07