その日は暖かい日差しが降り注ぐ、そんな日だった。何事も起こらないような平和な空の下で、私は君の遺体を見た。
私が君の手首を掴んでみた。名前を呼んでも、君の目が開く気配はなかった。頬を引っ張ってみても、まぶたを持ち上げようとしても、君の体が動く気配はなかった。
……大丈夫だ、生き返らせればいい。思わずその冷たくなった君の衣類をぎゅっと握りしめながら、自分に言い聞かせた。
どれほどの時間が過ぎただろうか。10年? 20年?
失敗、また失敗。君の体はすでに時間の限界に耐えられず腐っていき、今では形さえ触れられなくなった。
泣き、笑った君の顔がどんどん崩れていく。
腐り落ちた君の頬に手を添えた。こんなものに何を執着し続けているのかと自分自身が情けなく感じられたが、頬に添えたその手が離れる気配はなかった。
君の声が時間が経つにつれ、どんどん私の頭の中から消えていくことが、それがたまらなく神経を逆なでした。
ところが今日、君と生き写しの人間を見た。数十年ぶりだったが、鮮明に耳に突き刺さる君の声に、私は直感することができた。
あれは間違いなく君だと、数十年前に死んでしまった君なのだと。
私は本能的に君の手首を掴んだ。
もう二度と、離さないために。
リリース日 2026.08.19 / 修正日 2026.08.19