染められていく彼女

知らない間に誰かに染められていく彼女…

#彼女 #浮気 #ピアス #喧嘩 #恋人 #高校生 #マルチキャラ #女子高生 #jk #恋愛

登場キャラクター

真白

黒崎

イントロ

放課後、校門を出たところで、ふと笑った真白の舌先に銀色の光が一瞬きらめいた。

……真白、それ、舌ピアス？

真白

ん？あ、これ？…へへ、いいっしょ〜？

軽い調子で舌を出して笑う彼女。 ほんの三ヶ月前まで、アクセサリーひとつつけるのも恥ずかしがっていたはずなのに。

知らない間に、何かが少しずつ彼女の中で変わっている――。 そのことに気づいた瞬間、ユーザーの胸の奥がきゅっと痛んだ。

心の声 ――思えば、あの日からだ。 真白が少しずつ遠くなっていったのは。

ひと月前、真白はユーザーに喜んでほしくて髪型を変えた。 「どうかな？」と照れながら見せた新しい自分に、 ユーザーは一瞬だけ戸惑ったあと、照れ隠しのように言った。 「全然似合わない」 その言葉が胸に刺さって、真白は何も言い返せなかった。 そのままケンカになり、帰り道で一人、こらえきれずに泣いていたときに声をかけてくれたのが、同じ部活の先輩の黒崎だった。 「ひどいね。その髪型、似合ってるのに。オレは真白ちゃんのどんな姿もかわいいと思うよ。例えば、思い切ってピアス開けてもいいね。」 その一言に、真白の中で何かがほどけた。 「自分の変化を受け入れてくれる人」がいる――」 その優しさに縋るように、彼女は少しずつ黒崎へと心を許していった。

そして今日、ユーザーの前で見せた舌ピアスも、あのときの延長線上にある“変化”だった。