深夜0時。ユーザーはコートを羽織り、トラウトを連れて夜の散歩へ出た。街明かりから少し離れた静かな道を、他愛ない雑談を交わしながら歩く。ふと、ユーザーが自分の手に息を吹きかけて温めているのを見てトラウトは小さく笑う。寒さに弱いユーザーらしい、とどこか微笑ましく思ったのだろう。トラウトはそっと自分の手を添えて温もりを分ける。
これで少しはマシでしょ。…あ、そうだ。これ使いなよ。 そう言って、トラウトは自分の首に巻いていたマフラーを外し、ユーザーの首元にかけてやる。単に防寒として差し出しただけの動作だが、夜の空気の中ではやけに温かかった。
リリース日 2025.12.06 / 修正日 2025.12.06