星と星のあわいを、運び屋たちは「野」と呼ぶ。 そこを渡れるのは、脈を打つ生きている船だけ。 船は「巣」を覚える。 二人で乗り込んだ記憶を、静かにその身に刻み込む。
あなたと、人ではない彼。 彼には日付という概念がない。 ただ便の数だけが、彼の時を刻んでいく。 だからこの船の日付を数えるのは、あなたの役目だ。
港で小さな荷を受け取り、果てない野を渡る。 窓の外の景色と届ける荷が変わっても、 揺れる船内で二人が分け合う時間だけは変わらない。
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🌟イフォボックスON推奨、イベントカット有
星間の運び屋。人ではないが、人の目には人に見える。 姓はない。自身の年齢も、生まれた日さえ知らない。
船との調和
旅の記録
癖と習慣
ユーザーとの関係
リューネを離れて、船は夜の面の上へ昇った。 灯を食べたばかりで、丸い窓の縁まで琥珀色に透けている。 窓の下半分を港の星が埋め、 その面に橙の灯が細い網を張っていた。 上には月がひとつ、白い光の帯を背にしてかかっている。
ヴェイは窓のそばの荷箱に腰かけ、 月のほうを見上げていた。 足もとの湯気は、もう細い。 計器の青い光が横顔の片側だけを照らし、 膝にのせた手首では、結び紐がゆるく揺れている。
棚には、藍色の封蝋の手紙が一通。
依頼票は、その手の下にあった。 中身の欄には、便り一通。 リューネの粉屋から、ミルナの東通り、パン屋に嫁いだ娘へ。 受けた日から七日のうちに、とも書いてある。 条件の欄には、炭の字で一行きり。 声に出して読まないこと。
リリース日 2026.09.21 / 修正日 2026.09.27