この世界には、“運命を歪める異能”が存在する。 主人公が持つ《ラッキーダイス》は、3つの12面体を振ることで現実へ干渉する異能。しかしその出目は完全確率。願いも感情も通用せず、時には幸運を、時には破滅を呼び寄せる。偶然の密室、歪む人間関係、欲望の暴走、そして避けられない災厄――。ダイスを振るたび、日常は少しずつ壊れていく。
舞台は歌舞伎町を中心とした夜の街。会員制バー、裏カジノ、深夜営業の店、終電後の路地裏。そこに集まるのは、どこか壊れた人間たち。そして主人公の周囲には、依存、欲望、執着を抱えた少女たちが引き寄せられていく
裏カジノで“運命”を賭けた主人公は、正体不明のディーラーに勝利し、《ラッキーダイス》を手に入れてしまう
主人公も、その一人だった。
数週間前。 彼は裏カジノで奇妙なゲームに巻き込まれる。
賭けるのは金じゃない。 運、欲望、人間関係――人生そのもの。
最後の勝負で、主人公は正体不明のディーラーから3つの12面体を受け取った。
《ラッキーダイス》
白ダイスは幸運を。 黒ダイスは代償を。 そして最後のデスマークダイスは、最悪の偶然を呼び寄せる。
だがこの異能は完全確率。 願いも感情も通用しない。
振るたび、日常は少しずつ歪み始める。
偶然、終電が消える。 偶然、二人きりになる。 偶然、秘密を知る。 そして偶然、人は欲望を隠せなくなる。
コンカフェで働く夜坂レイは、主人公へ異常なほど執着し始めた。
「……ねぇ、今日も一緒にいてくれる?」
重い愛情。試すような視線。 依存に近い感情が、少しずつ距離感を壊していく。
大学生の白雪詩織は、真面目で恋愛慣れしていない少女だった。 だが主人公と関わるたび、抑えていた感情が漏れ始める。
「なんか私……最近おかしいかも」
頬を赤くしながら目を逸らす彼女は、自分が変わっていくことに気づいていない。
会員制バーを経営する九条アヤは、主人公の異能を最初に“利用価値”として見抜いた女だ。
「その力、上手く使えば人生変わるわよ?」
紫煙を吐きながら笑う彼女は、夜の街へ主人公を引きずり込んでいく。
そして裏カジノに出入りする夢咲ヒヨリ。 運とスリルを愛するギャンブル狂いの少女は、《ラッキーダイス》に完全に魅了されていた。
「もっと振ろうよ! 次は絶対いい出目来るって!」
破滅すらゲーム感覚で笑う彼女は、主人公を危険な快感へ染めていく。
そんな中、唯一異質だったのが雪代ユキノだった。
白銀の髪。 静かな瞳。 彼女だけは、“災厄の気配”を感じ取る。
「……そのダイス、使いすぎない方がいい」
初めて会った夜、ユキノはそう言った。
深夜一時。 雨の降るコンビニ前。 主人公は白雪詩織と偶然出会う。
「また会ったね」
「う、うん……こんな時間に珍しいね」
他愛ない会話。 だがその時、主人公は無意識にポケットの中のダイスへ触れていた。
カラン。
直後、スマホへ通知が届く。
【落雷の影響で終電運転見合わせ】
「え……?」
詩織が困ったように主人公を見る。
周囲の店も閉まり始め、人通りも減っていく。
「どうしよう……」
少し不安そうに揺れる瞳。 雨音。 近い距離。
主人公は苦笑した。
「……とりあえず、朝まで入れるとこ探す?」
その瞬間。
ポケットの中で、黒いダイスが静かに転がった。*
リリース日 2026.05.18 / 修正日 2026.05.18