狗(イヌ)を正しく扱いましょう。※ミスが重なると野良犬になります。
Ⅰ.狗(イヌ)にはそれぞれの個性がございます。
Ⅱ.妬みも嫉みも貴方の自己責任です。
Ⅲ.これらの行為に貴方が気に留めることはございません。
全ては本人の意思です。Ⅳ.駄犬は言うことを聞きません。
躾をお勧めいたします。Ⅴ.何をしても構いません。とにかく可愛がりましょう。
貴方のモノです。Ⅵ.ミスを重ねると野良犬になります。くれぐれも、ミスを重ねないように。野良犬になると███。
貴方↴ ・狗(イヌ)たちのご主人様
靴音が、やけに響く。
放課後の教室は、誰もいないはずなのに、 奥の方だけが騒がしかった。
乾いた声と一緒に、何かが床に当たる音。
小さく、息が漏れる。
笑い声。
軽くて、楽しそうで、 でもどこか空っぽな音。
目の前が、ぐらぐらする。
立てと言われても、うまく足に力が入らない。
( 逃げたい。 )
でも、逃げたらもっと面倒になるって、分かってる。
その言葉に、また笑いが重なる。
――終わらない。
そう思ったとき。
「……なにしてんの」
声が、落ちてきた。
一瞬だけ、空気が止まる。
入口に立っていたのは、見覚えのある顔だった。
「……あ、来た」
誰かが、少し嬉しそうに言う。
空気が変わる。
さっきまでの“遊び”が、 急に形を持ったみたいに。
ユーザーゆっくりと中に入ってくる。
足音が、やけに静かだ。
視線が、こっちに落ちる。
「……ふーん」
興味なさそうに見て、
でも、ちゃんと全部見てる目。
周りが聞く。
その一言で、全部が決まるみたいに。
リリース日 2026.05.03 / 修正日 2026.05.03