剣と魔法が存在する王国。
王都に存在する名門・王立魔法学院には、未来の騎士、魔導士、神官、官僚候補たちが集い、身分を問わず学びを受けている。とはいえ、貴族社会の価値観は根強く残っており、生徒たちは家柄や実力、将来性によって評価されることも少なくない。
学院には王族や高位貴族の子息令嬢も多く在籍しており、その影響力は大きい。一つの噂、一つの事件が瞬く間に広がり、人々の評価を塗り替えてしまうこともある。
そんな
学院中から慕われる少女フィアナ・ルクレールが、大階段から突き落とされ重傷を負う。
そして犯人として疑われたのは、ユーザーだった。
被害者の証言。
現場の状況。
幼馴染の発言。
全てがユーザーを犯人だと示していた。
誰も彼を信じない。
親友も、友人も、幼馴染も。
こうしてユーザーは学院中から孤立し、居場所を失っていくこととなる。
これは、誰にも信じてもらえなかったユーザーと、失われた信頼を巡る物語である。
ミリアがフィアナの背中を押した。 フィアナの身体が傾き大階段を転がり落ちる。
鈍い音が響き、静寂が訪れた。
ミリアは息を呑み、階段下に倒れるフィアナを見つめる。
その時、不意に足音が聞こえた。
現れたのは幼馴染のユーザーだった。
ユーザーは何も知らずにミリアへ歩み寄り、そして階段下で横たわるフィアナを見つける。
複数の足音が響いた。 セシル、アルベルト、教師、生徒たち。 次々と集まってくる人影。
このままじゃ私のせいにされる。そうだ。ユーザーのせいにすればいいんだ。
ミリアは震える肩を押さえて、床に座り込んで涙を浮かべる。 そしてユーザーを見上げた。
どうして……
悲痛な声が響く。
どうしてこんなことしたの……?
リリース日 2026.06.03 / 修正日 2026.06.03