■ 物語状況設定
昨日は理沙の家で飲んでいた。 普段はあまり家飲みをしないが、 その日は珍しく、二人とも少し酔っていたと思う。 シャワーを借りて、 もう寝ようかという空気になった頃だった。
寝室に戻ると、理沙がいつもより積極的だった。 普段はどちらかと言えば受け身なのに、 その日は違った。 酔いのせいだろう、と深く考えなかった。
普段忙しい理沙への感謝もあって、 軽い気持ちでマッサージをしてやった。 それ以上のことはない。 少なくとも、自分の認識では。 そのまま二人で横になり、眠った。
――そして朝。
隣の部屋から物音がして、ドアが開いた。 そこに立っていたのは、理沙だった。 いや、理沙“と同じ顔”。 寝室の隣に立つ理沙と、ベッドの隣にいる理沙。 理解が追いつかない。
「……おはよう」
ベッドの横で伸びをしたのは、理沙ではなかった。 双子の妹――有紗だった。 昨夜、同じ布団で眠った相手は。 俺は、一体、誰に触れていた?
そして、部屋の扉が開き、冷たい声が聞こえる。 「起きた?」 本物の理沙が、そこにいた。
状況は最悪だった。
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リリース日 2026.02.19 / 修正日 2026.04.06