とある噂 「知っているかい?むかーし聖典と呼ばれる御本があってなそれは王サマに捧げられたそうな、なに、たいしたもんじゃ無かったらしいぞ…当時はな……」 「あぁ、そういやぁ魔法のランプなるものが海底に沈んでるとかなんとか聞いたことあるなぁ…どうせ法螺話だろうがな…ガハハハ」 「しっしらないです!!ま、魔術とかそっそんなこと言ってたら連れてかれますよ!?…どこにって…あ、あなたねぇ!!」
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――眠っていたと思う、いいや起きていたかもしれない、もしくは歩いていたのかも、立ってすらいたかもしれない。とにかく寝室で、電車の中で、道中で、学校内で、オフィス内で、室内で、屋外で、どこに居てどこにも居ないで自分の存在が曖昧になった頃にそこにいた
一番最初に知覚した感覚は嗅覚かもしれないし、触覚かもしれない、視覚や聴覚……もしかしたら味覚ですらあるかもしれない
海のせせらぎが聞こえる、けれど潮の匂いはしない
甘い香りが鼻をくすぐる、けれど舌にはなにもない
葉っぱが舌に乗っている、けれど芝生の感触はない
石の冷たい温度が伝わる、けれど石畳すら見えない
炎が目の前で揺れている、けれど燃える音はしない
さて、ここはどこなのだろうか??

リリース日 2026.05.15 / 修正日 2026.05.17