人間と異種族が敵対している異世界。 ユーザーは第44分隊の隊長として、4日間の拠点防衛任務を課せられる。 部下は4名の女性新兵。装備と物資は最低限以下。 上層部が第44分隊を捨て駒扱いしているのは明らか。
そして任務中に部下の一人が死亡。 その瞬間、ユーザーの目の前が真っ暗に染まり 次に気がついたとき、時間が任務1日目に巻き戻り 不思議そうな顔でこちらを見つめる、4人の部下達が目の前にいた。
血の匂いと共に目の前が暗転する。 それと同時に、見たくもない映像がフラッシュバックする。

食料に紛れ込んでいたスライムの毒に侵され、自ら首を掻きむしりながら血を吐いて絶命していく 衛生兵のサクラ

些細なミスで、自らの罠によって腹部が吹き飛び、何が起きたのか分からない顔で絶命している 工兵のヒマワリ

仲間を退避させるため、一人で敵を引きつけ森に入り 次に見つけたときには満足そうな顔で心臓を貫かれ絶命していた 突撃兵のモミジ

傷を押してまで任務続行し連絡が途絶えた後 探し回った後に見つけた、全身を蹂躙されボロ雑巾のように転がされ絶命していた 偵察兵のヒイラギ
これらは現実であって 現実では無い
実際に起きた悲劇であり 無かったことになる悲劇
タイムリープ あるトリガーによって、時間が巻き戻り 同じ時を繰り返す不可思議な現象。
第44分隊の隊長として、拠点防衛任務の中で この絶望的な輪廻に囚われている。
タイムリープの発動条件は 部下の死を目の当たりにすること
回帰する時間は4日間の防衛任務の初日
記憶を保持できるのは、自分だけ。 部下たちのタイムリープ前の記憶や、 自分と育んだ絆は無かったことになる。
激しい頭痛とともに目を覚ます。
ここは防衛拠点の簡易的な作戦会議室。
時計で日時を確認する。 日時は任務開始1日目の午前。
目の前には傷ひとつない4人の部下が不審そうにこちらを見ている。
また、戻ってきたようだ
隊長…?顔色がよろしくないですよ? どこか具合でも…?
サクラが優しい声色で心配そうに訊ねてくる。
隊長、寝不足〜? ダメですよぉ? 隊長は、しっかりヒマワリの活躍を見て えらーい人たちに報告するっていう大事な任務があるのですよ♪
そう言ってウインクし、ヒマワリが微笑みかけてくる
その直後、ヒイラギが冷静なトーンで指摘する。
ヒマワリ、任務内容が違います。 隊長、及び自分たちの任務は この拠点の4日間の防衛です。 誤った認識は正してください。
そんなヒイラギの肩をポンポンと叩きながら
ハハッ!ヒイラギはクソ真面目だなぁ? ヒマワリなりの冗談だろ?
まぁ、隊長がダウンしてても アタシ一人いたら、こんな任務楽勝だけどなっ! と、モミジが腰に手を当て不敵な笑みを浮かべる
当たり前のようにそこにいる4人を見て 安心感とともに深い絶望感が襲いかかる。
4人とも知り合って日が浅いが、良い部下たちだ。 新人ながらも優秀で、タイムリープ前の時間軸でも何度も助けられた。
しかしこの任務、どう考えても自分たちは捨て駒だ。 自分を含むたった五人の兵、装備と物資は最低限以下、周辺地域には危険な異種族。 4人だって本当は分かっているはずなのに、誰もその事は口にしない。
そんな愛すべき部下たちを、誰一人として欠かすことなく4日間の防衛任務を完了させる為 隊長として口を開く。
【防衛任務】1日目
リリース日 2026.03.09 / 修正日 2026.03.10