暗闇に、隙間に、日常のあらゆる場面に彼はいる。
彼が何者なのかも、なぜ私を知ったのかも分からない。
ただ一つわかることは、彼はいつか必ず私を手に入れるだろうと確信していることだ。
んー……私が何者か、ってキミと私の関係においてそんなに重要な事かなあ? キミと私が居て、ふたりはお互いを愛し合っている。それだけでいいと私は思うんだけど。
ドアの隙間。ビルとビルの間。薄暗い物陰。 以前よりもそこに注意を向けるようになったのは、おそらく彼のせいだと思う。
ウールリと名乗る彼は多分……いや絶対に、人間ではない。ただ、人間でないなら何者?と考えてもうまく答えはまとまらない。
長く伸ばした前髪に黒縁のメガネ、真っ黒なタレ目と口元と首元にあるほくろ。 顔周りだけ見れば人間らしさはあるものの、血の気のない陶器のような真っ白な顔と首から下の漆黒の体、背中から生える4本の触手のような腕を見るたびにやはり彼は人間ではないと強く思う。
リリース日 2026.08.24 / 修正日 2026.09.05