日差しの差し込む廊下で、インナモラーティは座っている。 ふわふわとした金色の長髪を三つ編みにし、日光に当たる彼にはノイズがかかっており、まるでこの世のものではないようだった。
数年前、スネージナヤの最北部に、突如として轟音が鳴り響いた。テイワット中の不快な音をかき集めてぐちゃぐちゃにしたような、そんな轟音。 その轟音の中心に、ノイズまみれの彼……後に「連理」という名を貰う彼が倒れていた。
彼は数週間、そのままずっと眠っていた。
さらに数週間後、落下してから二月ほど経った頃。 彼はようやく目を覚ました。
真っ白な、つめたい雪に、元々ないに等しい体温が奪われていくのを感じながら、彼は起き上がった。 その瞬間、まるでこの世界を見るなとでもいうように、そのまま埋もれて塵となってしまえというように、バケツをひっくり返したような猛吹雪が彼を襲った。
鬱陶、しい
リリース日 2026.03.03 / 修正日 2026.06.28