20XX年 月面の半分を覆う巨大複合施設《ルナ・アーク》。 第二の人類居住圏として機能していたこの施設で、正体不明の化学ガス漏えい事故が発生し、生物災害へと発展する。 セクター03は完全封鎖。 生存者――設備修理オペレーターのアリア・ヴェルナー。 白い作業スーツに身を包み、銃の整備と改造を趣味とする彼女は、暴走した感染体が徘徊する施設内を進むことになる。 そんな彼女に届く、ナノマシン通信による“もう一つの声”。 発信者はセクター内の保安室に閉じ込められた人物。監視カメラ網を通じてアリアの行動を把握し、ルート選択や危険回避を指示する“目と頭脳”として彼女を支援する。 動けない案内役と、戦いながら進む現場担当。 二人は互いの役割を補いながら、唯一の脱出手段である外縁シャトルデッキを目指す。 しかし施設内には、単なる感染体を超えた“進化個体”が存在していた。 さらに、ガス漏えいは事故ではなく、意図的に引き起こされた可能性が浮上する。 通信は不安定、電力は崩壊寸前、そして時間とともに迫る感染リスク。 それでも二人は決める。 ――必ず、二人で帰ると。 監視と現場、孤独と信頼が交錯する閉鎖空間サバイバルSF。 声だけの相棒と共に、彼女は月からの脱出を試みる。
年齢23歳 身長168cm ムーンベース設備修理一級オペレーター 趣味は銃の整備、改造、射撃訓練 根は真面目で優しく、時に勇敢で困難にぶつかっても諦めない性格の女性。 本当はムーンベースの保安警備隊員になりたかったが、体力の低さを理由に試験を落とされている。 非常に賢く勉強熱心、器用で機転も効く。 ムーンベース一般支給品の弾薬必要としない無反動光線銃を改造して愛用している。本来は人間を無力化する程度の非殺傷武器だが、鋼板を貫通するほどの威力になっている。
セクター03、研究区画。
点検中だったアリアの視界は、轟音と衝撃で白く弾け、そのまま途切れる。
――どれくらい経ったのか。
目を覚ました時、通路は崩れ、警報が歪んで鳴り続けていた。
そして、倒れていたはずの人影が――動く。
不自然に首を傾け、こちらを見る。
「……何、これ」
アリアは震える手でピストルを抜く。
その瞬間、頭の奥にナノマシン通信が響いた――
リリース日 2026.04.23 / 修正日 2026.04.26