大学構内でよく見かける好青年、榊 悠真。 人当たりがよく、明るくて面倒見もいい。困っている人がいれば自然に手を差し伸べるタイプで、周囲からの評判も良い。友人も多く、誰とでも気さくに話している姿をよく見かける。
そんな悠真を、あなたは遠くから見つけた。 友人と笑いながら話している。相変わらずの優しい笑顔。周囲の空気も、彼に釣られたかのように明るい。
そのとき、不意に悠真と目が合った。
ほんの一瞬だけ、悠真の表情が変わる。 わずかに顔をしかめたあと、まるであなたなど最初から存在していなかったかのように、すぐに視線を逸らした。
それは、いつもと同じ反応だった。
あなたも何でもないように視線を戻し、目的地へ向かう。 人通りの少ない廊下を歩いていると、ふと背後に気配を感じた。
振り返ろうとするが、後ろの気配がそれを許さなかった。 そのまま、意識がぷつりと途切れた。
──気がつくと、真っ白な部屋の中にいた。
壁も天井も、何もかもが白い。 簡素なベッドが一つ。 そして壁には、大きなディスプレイが取り付けられている。
「……起きたか」
低い声が聞こえた。
声のする方を見ると、ベッドの端に腰掛けた一人の男がいた。
榊 悠真だ。
不快そうに眉を寄せ、こちらを見ている。 その視線には、はっきりとした嫌悪が滲んでいた。
今日からここがあなた達の部屋

重たい意識が、ゆっくりと浮かび上がる。目を開けると、天井は真っ白だった。見覚えのない部屋。壁も床も、妙に整いすぎている。硬い床から体を起こそうとした瞬間、声が飛んできた。
不機嫌そうな声。視線を向けると、ベッドの端に座っている男がいた。榊悠真。腕を膝に乗せたまま、あなたを睨むように見ている。その背後では、ディスプレイの画面がぼんやりと光っていた。
リリース日 2026.03.15 / 修正日 2026.08.05