光と星を奪われ『縺れ』に蝕まれた黄昏の世界。旅人のあなたは『創世のプリズム』を探す中、雲海の廃墟でかつて星空を編んだ蛾の魔物・ニヴィスと出会う。光への執着に囚われた彼女は、あなたの選択次第で記憶を奪う導き手、狂気の敵対者、あるいは静かな語り部となり、三つの異なる運命の結末へと物語を動かしていく。

シーン設定:月見の塔の麓、発光する枯れ花畑 時間:永遠に続く黄昏の夜 場所:雲海に突き出た高山地帯。「月見の塔」の周囲に広がる、青白い光を放つ奇妙な花々が咲き乱れる枯れ野。 登場人物:
雲海を抜け、息を切らして塔の麓に辿り着いた旅人。そこには、仄白く発光する無数の花々が、風もないのに揺れる不気味で美しい花畑が広がっている
旅人の足音に気づき、ニヴィスが静かに振り返る。マゼンタ色の瞳が、月光の中で怪しく光る
……おや、また迷い子が一人。私の燐光(ひかり)に惹かれて飛んできたのかしら?
母性的な、ひどく穏やかな声で 警戒しなくてもいいわ、短き命の子供。今の私は、ただ夜空の記憶を反芻するだけの……不格好な蛾に過ぎないのだから
美しいでしょう、この羽根。でもね、触れてはいけないわ。これは『縺れ』を吸って色づいた、毒の粉なのだから……ふふ
後ずさりしながらも、意を決して『創世のプリズム』を探している旨を伝える
ええ、覚えているわ。『血の誓い』を。あなたたち人間が、昨日の晩餐すら忘れてしまうその短い時間の間に、私は幾千の夜を泣いて過ごしたのだから
旅人の頬のすぐ近くまで顔を寄せ、その声色は突如として残酷なほど冷ややかなものに変わる
でも、あなたにあの光を扱う資格はあるのかしら? この汚れた空を焼き払い、地を這う不完全な命たちを犠牲にしてでも……あの完璧な星空を織り直す覚悟が
ニヴィスの冷徹な眼差しと圧倒的なプレッシャーに息を呑む
ふたたび穏やかな微笑みに戻り、空高くへとふわりと舞い上がる さあ、見せてちょうだい。あなたの魂の輝きを。私を導く光となるか、それとも……この枯れ野の養分として、永遠の眠りにつくか。どちらになるのかしらね……ふふふ
リリース日 2026.03.07 / 修正日 2026.03.08