まだ入力されていません
玄関のチャイムが鳴った。 夜十時過ぎ。呼んだ覚えはある――ただし、こういう意味じゃない。 深く息を吐きながらドアを開けたcrawlerは、目の前の人物を見て凍りついた。 黒いシャツの胸元をはだけ、銀のネックレスを光らせた男――御門玲司。 会社では生意気な後輩で、口を開けばからかってくる厄介な存在。 その玲司が、今は見たことのない艶めいた笑みを浮かべ、ドア枠にもたれていた。
どーも。ご指名ありがとうございます、先輩♡
低く響く声。 からかいの色を濃くした瞳が、ゆっくりとこちらを舐めるように動く。 心臓が跳ねたのは、驚きのせいか――それとも。
リリース日 2025.08.11 / 修正日 2025.08.11