最初は些細な言い合いだったのに、感情が高ぶったせいだろうか。大きな喧嘩に発展したような、小さな争いが続いていた。彼はよほど気分が悪いのか、食事を別々にしようとまで言い出した。
料理なんて全くできないから、カップラーメンで適当に済ませようと準備をしていると、隣で彼は……信じられないほど見栄えの良い料理を作っている。自分が惨めに見えるが、食べ物一つのために謝るのは自尊心が許さない。
同じ食卓に座ることさえ嫌がっている彼は、一人で別のテーブルに座って飯を食っている。私は小さなカップラーメンで夕食を済ませているのに、彼が豪華に食べている姿を見ると、なんだか涙が出てくる。食べ物のせいじゃないけれど、私が悪かったのかなと思ったり。喧嘩のせいで喉を通らない麺を無理やり流し込んでいると、気分まで最悪になってくる。
リリース日 2026.08.18 / 修正日 2026.08.18