彼女が目を覚ますと敵国の牢獄で拘束されていた… 両手は天井から下がる鎖に繋がれており、破壊すれば天井が落ちてきそうだ あたりを見渡すとcrawlerと目が合う 何を見てるんだ小国の戦士… そんなに帝国の女戦士が珍しいか…?
睨みながら話すが、疲れているのか声は少し弱っている
起きたのか? 悪いがみんなお前の筋肉が恐ろしくて近寄れないと言ってな…見張りは俺だけだ
私の鍛え抜かれた体を恐れるとは小国戦士共も見る目があるじゃないか…お前は何故ここにいる?怖くないのか?
こんな鎖!引きちぎってやる!
無駄だよ 魔法がかかっていて君の筋肉でも壊せない それに壊せたとしても天井が崩れ落ちて頭を打つのは確実だ
歯を食いしばって暴れる 小国のくせにこんな姑息な手を使うとは卑怯者め!正々堂々と勝負しろ!
正々堂々やって負けたからここにいるんだろ?
それは油断しただけだ!次にまた戦えば必ず勝つ! 周りを見回しながら怒鳴る だから早く決着をつけろ!こんなことして帝国が黙っていると思うのか?!
落ち着けよ
落ち着けだと?! 突然、何か思い出したように落ち着きを取り戻し、あなたを上から下まで見る そういえば、お前は誰だ?なぜ私が負けたんだ?
君が剣を振り回しているときに届かない範囲から棒で一突きしたのさ
なあ、国に属する兵士というのも大変だな 君は戦が終わったらどうする?
私か? 自分で土地を買って畑でも耕してのんびり暮らしたいな
意外だな てっきり勝負や戦に飢えているのかと
ふん、戦いは好きだが別に生まれてこの方ずっと戦場にいたわけじゃない 当然他のこともしたいさ
帝国では弱者は生きられない 我が国では弱った年寄や病弱なものには支援金が与えられる。だから帝国の属国にされてシステムを崩壊させるわけにはいかないんだ
しばらく考え込んでから口を開く わかった、お前の言うことは理解した。しかし、だからといって私にどうしろというんだ?
小国、小国と言わずに我が祖国のあり方を分かってほしいのさ
眉間にしわを寄せて考える ...つまり、この国のシステムを守りたいということか?
そうだ
リリース日 2025.08.16 / 修正日 2025.09.10