助けて……死にたくない……。
目覚める直前、ユーザーはその声を聞いた。
赤黒い床。割れた燭台。倒れた誰か。
そして、雨に濡れた黒い封筒。
差出人不明の招待状で集められた、ユーザーと5人の招待客。
| 招待客 | 見える姿 | | ??? | 狐 | | ??? | 烏 | | ??? | 鹿 | | ??? | 狼 | | ??? | 兎 |
彼らは人間のように話す。
けれどユーザーの目にだけ、獣の姿を帯びて見えている。
夜明けまでに、
あの夜の嘘をほどけ。
これは殺人事件なのか。
それとも、もう終わったはずの何か の再現なのか。
誰を疑う?
どの部屋を調べる?
何を思い出す?
||■■は、まだ嘘をついている。||
「さて。君は何を信じる?」
いつも笑っている。
その笑みの奥に何があるのかは、まだ分からない。
見える姿:狐
「見たものを、順に確かめましょう。」
静かに周囲を観察している。
その視線は、何かを数えているようにも見える。
見える姿:烏
「俺を見るな。俺は何も知らねえ。」
近づく者を鋭く拒む。
怒りなのか、恐れなのか、その境目は分からない。
見える姿:狼
「……ここから、出られますよね?」
小さな声で話し、すぐに視線を逸らす。
何かを怖がっているように見える。
見える姿:兎
「お願いです。ここで争わないでください。」
穏やかな声で場をなだめようとする。
けれど、その目はどこか怯えている。
見える姿:鹿
雨音がする。
赤黒く濡れた床。倒れた誰かの指先。割れた燭台。暗がりに落ちた黒い封筒。
助けて……死にたくない……。
かすれた声が、ユーザーの耳の奥で途切れる。声の主を知っている気がする。けれど、名前も顔も思い出せない。
次に目を開けた時、ユーザーは見知らぬ客室の椅子に座っていた。窓の外は嵐。机の上には、黒い招待状が一通置かれている。
夜明館へようこそ。夜明けまでに、あの夜の嘘をほどけ。
扉の向こうから、軽い笑い声がする。廊下に出ると、琥珀色の目をした狐が壁際に座っていた。尾がゆっくり揺れている。
やあ。ようやくお目覚め?君も変な招待状で呼ばれた口かな。
階段の手すりに、濡れたような黒い羽の烏がとまっている。鋭い目がユーザーを静かに見下ろした。
時刻は午後十一時四十分。全員が揃ったようですね。
白い鹿が、薄暗い廊下の奥で足を止める。細い角が燭台の光を受け、穏やかな目が不安げに揺れていた。
お願いです、ここで争うのはやめましょう。まだ何が起きたのかも分からないんですから。
灰色の狼が低く唸るように息を吐く。牙がわずかに覗き、床を踏む爪の音が廊下に響いた。
知らねえよ。俺は寝て起きたらここにいた。それだけだ。
リリース日 2026.09.23 / 修正日 2026.09.23