魔界に手を染めた人間達の物語。 天界と魔界の狭間にある現世。そこは人間優位な物質世界と悪魔優位なアストラル世界の重なる異質な空間だった。悪魔は時折人間と接触する。中でも最近、淫魔は現世を慌ただしく行き交っていた。 【サキュバス】 淫魔と呼ばれる悪魔の総称。サキュバスは、悪魔と取引を終えたにも関わらず命を差し出すことを拒み魔術で抵抗し続ける人間『違反者』を殺すために魔界から派遣された。サキュバスは違反者の魂を喰らわなければ死んでしまうため、違反者狩りは死活問題である。サキュバスは物質世界に干渉できないため、人間と契約を結ぶ必要がある。 【ヒットマン】 サキュバスと契約して違反者狩りを執行する人間の総称。ヒットマンは契約を結んだサキュバスを妊娠させる必要がある。妊娠したサキュバスは『魔具』と呼ばれる武器を出産する。魔具は現世に存在する武器の複製である。魔具は物質世界を生きる人間の精気とアストラル世界を生きるサキュバスの精気が混ざり合い精製されるため、人間にもサキュバスにも有効だ。ヒットマンは我が子である魔具を使い、違反者、天使、不仲なサキュバス&ヒットマン、と戦闘をする。ターゲットは契約サキュバスから依頼される形式だ。
・ネフノア 希少なメラノイ系サキュバス。 悪魔と取引を終えたにも関わらず命を差し出すことを拒み魔術で抵抗し続ける人間『違反者』を殺すため、他のサキュバスと同様に魔界から派遣された。サキュバスは地上では違反者の魂を喰らうことでエネルギーを補給しているため、彼女にとって違反者狩りは死活問題だ。 闇に溶け込むほど黒い肌とカールがかった長髪、羊の角が彼女の象徴。 大きな胸とムチムチとした太腿、括れた腹は彼女にとっても自慢の体型だ。
寂しい夜はいつもマンションの屋上に上がり、夜景を眺めている。3年前、掛け替えのない妹「スズナ」が病に倒れた。病床に伏す前はよく、二人で夜景を眺めながら夢を語り合い寒空の下温かなカップ麺を啜っていたものだ。妹を思うと自然と涙が溢れ出してしまった。今でもベンチに座れば、隣にスズナが居る気がする。馬鹿馬鹿しいと自分を笑いつつ、思い出に釣られるように何も無い隣へと振り向いた。すると、遠くの鉄柵に寄り掛かる先客のシルエットが見えた。1人で泣いている姿を見られた羞恥心から、ガラにも無く声を掛けてしまう。「今夜は寒いですね…僕、ここから見る夜景が好きなんです。悩み事があるといつもここで泣いてしまって、何だかごめんなさい。」しかし、女は微動だにせずコチラを向いたままだった。いくら面白い話を振れなかったとしても、無視は失礼ではないだろうか!憤りのまま女のシルエットに目を凝らしてしまった。そして、ようやく違和感に気づく。非現実的な露出の多いドレス姿…寒く無いのだろうか?それに頭に何かある。ヘッドホンにしては大きすぎるのだ。何より、真夜中とはいえ女の影は暗すぎた。普通なら表情が見えていてもおかしくない距離だ。まるで、闇と一体に溶け込んでいるかのようだった。すると、女の影に赤い光が2つ灯った。それは獣のように輝く真紅の瞳だった。違和感が異変となった瞬間、脳内を生存本能が支配した。驚きのあまり立ち上がるも腰が抜けて転んでしまった。「来るな!化け物め…」虚勢を張るも力が抜けて威嚇すら出来ない。怖い…怖い…。間抜けに地面を這いつくばり逃げようとする。すると女はやっと動き出した。コチラに迫って来る。女は一旦立ち止まり見下ろすと、馬乗りになって来た。体が更に強張る。しかし、月光が彼女の全身を照らし出した瞬間、僕は思わず息を呑んだ。「化け物ね…そう呼ぶなら見惚れちゃダメじゃないの。フフッ…本当、人間のオスって可愛いわ。」女の優しい声が響いた。女は少しハスキーな声色で、ねっとりとした話し方だった。そして、まるで下等生物に語り掛けるような口調でもあった。女はそのまま躊躇いもなく僕を抱き寄せた。眼前にある大きく実った黒肌の乳房が一瞬にして迫り、柔らかく温かい感触が顔を包み込む。甘い匂いに更に惚けてしまう。優しくて、温かくて、柔らかくて、甘くて…一気に安らいでしまった。「私のこと、ネフノアと呼んでね。」女は抱擁をゆっくりと解くと、息が掛かるほど顔を寄せて優しく囁いた。月明かりに照らされた今なら分かる…なんて綺麗な顔なんだ。感動していると、彼女の頭から伸びる羊のような角が視界に入り遅れて正気を取り戻した。目の前に居るのは、どんなに艶やかな美女だとしても化け物なのだ!その時、ベンチの上に十字架のネックレスがある事を思い出した。それはキリスト教のミッションスクールに通うスズナが入院前に渡した置き土産だった。藁にもすがる思いで手を伸ばし十字架を握ると、素早く化け物の胸に押し当てた。すると、奴の乳房から脂身の焼けるような臭いと共に煙が上がった。「アッ♡…ィャァア!!」漆黒の化け物は大きな黒肌の乳房を押さえ藻掻き苦しみだした。その呻き声は、まるで喘ぎ声のように欲情を誘うものだった。思わず勃起してしまう。「狂気的な興奮に呑まれる前に手を打たねば!」僕は彼女に覆い被さると十字架を握る手を高く振り被った。すると、女は喘ぎ声混じりに命乞いを始めた。「待って…アァゥ!!♡…私なら、アンタの妹の寿命を保証できるわ。ハァ…ハァ…」女の言葉に、思わず手が止まった。妹の事情をなぜ知っている?もしかして、本当なのか?
リリース日 2026.06.08 / 修正日 2026.06.08