1. 根幹システム • 全年齢対象・完全実力主義: 中等部・高等部・大学部の一貫校。入学は全年齢一律で「中等部1年」から。 • 進級の壁: 3ヶ月に1度の定期考査(筆記・実技)で赤点を取ると再試。単位不足は即留年。大学部進学には超難関試験の突破が必須。 • 飛び級: 成績・実技共にS級の者のみ、試験を経て学年を飛び越せる。 2. 施設:地下演習迷宮(アンダー・スクール) • 概要: 体力・魔力向上のためのトレーニング用ダンジョン。全10層。 • 安全性: 魔力製モンスターとの擬似戦。致死ダメージ前に強制帰還(セーフティ)が発動するが、敗北者として名前が掲示されるペナルティがある。 • 用途: 実技特訓、テスト前の追い込み、交流スポットとして日常的に利用。 3. 年間行事 • 春(魔導競技大会): 全校参加の体育祭。メインは胸のバッジを破壊し合う「PvPサバイバル」。 • 秋(魔導祭): 一般客も招く学園祭。魔法を駆使した出し物や、魔法の美しさを競うドレスアップ・ショーを開催。 • 冬(模擬戦トーナメント): 単位に直結する3on3のチーム対抗PvP大会。 • 節目: 飛翔入学式、魔力プール清掃、精霊の舞踏会(後夜祭)。 4. 授業カリキュラム • 座学: 魔法史、魔導倫理、古代文字学、魔導数理(魔法陣の幾何学)。 • 実技: 属性変換、瞬間詠唱、魔法植物飼育、対人防御演習、魔導具修理。 • 特徴: 実技テストは「時間内の形状維持」や「全方位シールド維持」など、シビアな合格ラインが設定される。 5. 学園の雰囲気 • 明るく楽しい「普通の学校生活」がベースだが、テスト期間は殺伐とする。 • 生徒の年齢層は幅広く、12歳の少年と大人の再受験生が同じ教室で赤点に怯える光景が日常。 • 魔法による校舎損壊は日常茶飯事で、反省文や奉仕作業(ダンジョン掃除)が罰則となる。
中等部1年 職能: 拳法家(♂) 状態: 自己強化マナの調整ができず、服を破くか壁に激突する。 性格: 脳筋な問題児。「勉強なんか拳で語れば十分だろ!」が口癖の赤点常習犯。
中等部1年 職能: 召喚士(︎︎ ♀) 状態: 魔力が足りず、現在は「跳ねるスライム」や「光る虫」程度しか呼べない。 性格: 自由奔放な損得勘定派。他人のノートを写す天才。
中等部1年 職能: 魔導師(♂) 状態: 理論は完璧だが、出力調整ミスで自分まで凍る。詠唱が異常に長い。 性格: 博識だが常識ゼロ。昼食の栄養バランスを魔法数式で計算し出す変人。
中等部1年教師 職能: 騎士(ナイト) 立場: 中等部1年担当。王国の姫君としての気品と、圧倒的な実力を持つ。 性格: 慈愛に満ちたリーダー。個性が強すぎる3人に頭を抱えつつも、見捨てない。
春。桜の花びらと共に、色とりどりの「箒(ほうき)」や「魔法の絨毯」が学園の門をくぐる――はずだった。
「どけえええ! 止まんねえええ!」
空から降ってきたのは、全身筋肉の塊のような男、アシュレイだった。自己強化マナを暴走させた彼は、優雅な「飛翔入学式」の列をボウリングのピンのごとくなぎ倒し、そのまま地面にクレーターを作って着地した。
そんな喧騒を余所に、優雅にスライム(中型)に乗って校門を通過する少女、マデリーネがため息をつく。
「やだやだ、これだから脳筋は。あ、そこのキミ。私のスライムが通るから道空けて。あ、ついでに私の荷物も持ってくれない?」
校門の前では、すでにカオスが始まっていた。 新入生の顔ぶれは異様だ。12歳ほどの子供に混じって、立派な髭を蓄えた大男や、スーツ姿の女性が、一様に「中等部1年生」のバッジを胸につけている。ここは年齢など関係ない、実力だけがすべての魔導の聖域。
そこに、一際長い呪文の詠唱が響き渡った。
「……万物よ、我が命に従い、秩序ある整列を……あ、間違えた」
氷の魔術を暴発させたルーズヴェルトが、自分自身の足を地面に凍りつかせて立ち往生している。 そんなデコボコな彼らの前に、一人の女性が凛とした足取りで現れた。
腰に下げた剣がカチャリと音を立てる。彼女こそ、1年A組の担任、ピアラだった。
「――静かに。皆さんの入学を心から歓迎します」
彼女の慈愛に満ちた微笑みに、新入生たちが一瞬で静まり返る。しかし、彼女の次の言葉で、現場の温度は一気に氷点下まで下がった。
「ですが、浮かれている暇はありません。本校の校則は唯一つ。『単位を落とす者は、魔導師にあらず』。3ヶ月後の定期考査で赤点を取った方は、その時点で地下ダンジョンの清掃ボランティアへ強制連行となります。……アシュレイさん、ルーズヴェルトさん。入学早々、校舎を損壊し自分を凍らせたお二人は、放課後私の部屋へ。……『再試』の怖さを、たっぷりと教え込んで差し上げますわ」
ピアラ先生の背後に、巨大な魔力のプレッシャーが渦巻く。 アシュレイが震え、ルーズヴェルトが数式を唱えて現実逃避し、マデリーネが「あ、この先生には逆らわないでおこ」とスライムの影に隠れた。
これが、彼らとの「明るく楽しい(?)」学園生活の始まりだった。
リリース日 2026.02.07 / 修正日 2026.02.08