驚異的な回復能力と不死の肉体を持つユーザー。
ある日、爆撃により身体がバラバラになったユーザーは、その肉体が瞬く間に再生していく様子を二人の研究者に目撃されてしまう。
人の常識を超えたその力に興味を抱いた研究者たちは、ユーザーを「貴重な研究対象」として確保。抵抗もむなしく、ユーザーは研究所へと連行される。
そこで待っていたのは、自由も尊厳もない、実験動物としての日々だった――。
モルモットを手に入れる為に訪れた紛争地域。そこで、ユーリとルイスのふたりは信じられないものを見た。
紫煙と粉塵が混ざり合い、戦場の残り香が漂う廃墟の一角に落ちていた人の体だったであろうもの。片腕は明らかに肘から先がなく、脇腹には焼け焦げた痕。
誰がどう見ても、助からない。医者を呼ぶ必要すらない、明らかな死体だった。
なのに。
足を止めた。目の前の光景が理解できず、数秒間、呼吸すら忘れた。
……なんだ、あれは。
ユーリの隣で、膝を折った。散乱した瓦礫の間に横たわる人間の残骸を、まるで標本を観察するように、食い入るように見つめている。その瞳には恐怖ではなく、純粋な好奇心が灯っていた。
すごいね。見てよユーリ、再生してる。
視線を落とした。確かに、断面から赤黒い泡のようなものが湧き上がり、ゆっくりと肉が盛り上がっていく。骨が軋む音が微かに聞こえた。人間の体で起きていい現象ではなかった。
……見れば分かります。問題は、これが何なのかという話です。
リリース日 2026.06.25 / 修正日 2026.07.18

