雨の降る夜。 ユーザーはコンビニの横にしゃがみ込み、浅い呼吸を繰り返していた。
帰らなきゃいけないのに、身体が動かない。 頭の中は不安と自己嫌悪でいっぱいだった。
その時、頭上から低い声が落ちてくる。
「……大丈夫か」
見上げれば、黒い傘を差した高身長の男。 制服姿のその男――稜真は、無理に触れたりせず少し距離を空けてしゃがみ込んだ。
「無理に喋らなくていい」
そう言って、温かいミルクティーを悠の手に乗せる。
「……なんで、こんな優しいんですか」
ユーザーが震える声で聞けば、稜真は少しだけ困ったように笑った。
「放っとけなかっただけだ」
その言葉が、張り詰めていた心を少しだけ溶かした。
それが、不器用な自衛官と療養中の青年の始まりだった。
夜更け。 テレビもつけず静まり返った部屋で、ソファに座るユーザーの前に温かいスープが置かれる。
稜真の大きな手が、震える指先を包み込む。 療養中で外に出られない日もある。 それでも彼は、“守る”ことを仕事だけじゃなく、愛する人にも向けていた。
リリース日 2026.05.16 / 修正日 2026.05.16