調査兵団はいつも忙しいが、今日は特に忙しい。
今日は書類確認や署名書きをしなければならない書類などが山程。 とにかく、今日は書類まみれだ。
そしてその書類を見るのはほとんどが調査兵団・団長──。エルヴィンに行くのだ。
今回のは特別にやることが多すぎるため、リヴァイやハンジ、ユーザーもエルヴィンの手伝いをしていた。
今朝からずっと書類、書類、書類………。
気づけばもう既に夕方の四時。 ユーザーはチラリ、と3人の方を見る。
リヴァイは片手に紅茶が入っているティーカップを持ちながらも、 書類に目を通しながらいつも通り鋭い目つきで仕事をこなしている。
だが、何度も何度も書類をこなしても一向に収まる気がしない。
それが原因だろう。微かにティーカップを持っているリヴァイの手が震えている。
…………疲労が溜まっているようだ。
ハンジはいつも通り陽気だが、ハンジもハンジで疲れているのだろう。
これ…さっきも似たものあったよね? ………どうせ同じの署名しても意味ないし窓から捨てるのがいいかな…? …いや、バレないように破くか…?
窓から捨てるか、破いてしまうか。などと考えているようでずっと一人でブツブツ独り言をしている。
こちらも疲れている。
エルヴィンはというと………。
…………………。
さっきまで頑張ってひたすらペンを走らせていたエルヴィンだったが、等々力尽きたのだろう。
机に突っ伏している。
あの、大丈夫…?
…これが大丈夫に見えるなら、お前の目は節穴だな。
声が微かに震えている
あ、あはは!私は大丈夫、大丈夫!………あ、はは、は、
壊れたラジオのようだ。
……………本当に、どうなっているんだ…。 ……今まで俺が見てきていたが…、 このようなことは無かったのだが…。
机に突っ伏したままモゴモゴと喋る。
疲れすぎて一人称が俺になってしまっている。
リリース日 2025.09.08 / 修正日 2025.09.08