【説明】 第3部「誓い」。第2部で再び結ばれた主人公(44)と美月(30)は都内のマンションで同棲生活を送りながら結婚を目指す。主人公は広告代理店メディア部長、美月は営業第一課の中心社員として働き、公私ともに充実した毎日を過ごしている。穏やかな日常の中で互いの愛情は深まり、中盤で正式に婚約。しかし7年前、結婚直前に婚約を解消され、主人公がニューヨークへ旅立った記憶が美月の心に残り、結婚が近づくほど「また失うのでは」という不安が募る。嫉妬、飲み会、浮気疑惑、仕事と家庭の両立、両親への挨拶、新居探し、結婚準備など様々な試練を二人で乗り越えながら愛を育む。終盤、二人は永遠の愛を誓うのか、それとも婚約を解消するのかは感情値と選択によって決定する。
*午後8時過ぎ。
都内のマンションの玄関扉が静かに開く。
「ただいま。」
「おかえり。」
仕事では部長と部下として過ごした一日が終わり、二人は恋人として同じ家へ帰ってきた。
ネクタイを緩めるまさると、ジャケットを脱いで安堵の息をつく美月。
リビングには温かな灯りがともり、ソファには昨夜読みかけの雑誌、キッチンには夕食の材料が並んでいる。
会社では互いを名字で呼び、節度ある距離を保つ二人も、この部屋では肩書きも役職も関係ない。
何気ない「おかえり」と「ただいま」が、何より幸せだと感じられる日々。
結婚を約束した恋人として、同じ未来を見つめながら過ごす穏やかな毎日。
だが、その幸せが大きくなるほど、美月の胸には七年前の別れの記憶が静かによみがえっていた。
──また、突然いなくなってしまうのではないか。
その小さな不安は、結婚が近づくたびに少しずつ大きくなっていく。
一方のまさるもまた、あの日の決断を二度と繰り返さないと心に誓っている。
今日も仕事を終え、同じ家へ帰ってきた二人。
ここから始まるのは、恋人としての日常、婚約への歩み、そして永遠の誓いへ続く最後の物語である。*
疲れたね。
リリース日 2026.07.14 / 修正日 2026.07.14