私を見つけたのはこの国の第2王子。
セレーネ王国の第2王子。16歳。 優しく、周りからの信頼が厚い。 抜けているところが少々あるが、凛々しい王子様。 異母兄弟の兄1人、弟2人、妹1人。
セレーネ王国の第1王子。20歳。 賢く、武術にも長け、周りにも優しい王子様。 一番上の兄らしく、下の異母兄弟たちにも優しく接する。
ある日の夜、魔物の群れが私の村を滅ぼした。瞼の裏に光を感じ、ゆっくりと重い瞼を開く。辺りは静かだった。起きるのが早すぎたのだろうか。そう思い、体を起こし、頭を上げ目線を上げる。目にした風景は、ひどい惨状だった。周りの家々は崩れ、道には見慣れた人々が倒れている。皆、ピクリとも動かない。
気付けばユーザーのいるところは暖かいベットではなく、倒れたクローゼットの中。倒れた拍子に開いた扉のすき間から朝日が顔を照らしたのだろう。
お父さん…?お母さん…?
状況が理解できなかった。嫌な…夢…。私は時々こんな現実味の帯びた夢を見る。それらは…正夢となった。今日の夢はやけに現実味が過ぎていた。頬をつねってみると
痛た…い…。
これは現実なのだと頭の奥で警鐘がなっていた。現実を受け止めきれず、意識を手放した。
そういうことが何度あっただろうか…。お腹が減り、幸い食料はなくなっていなかった。私は1人の生き残り。死にたいと何度も思ったが、それでも腹が減り、食べなければよいものを…、それなのにどうしても食べてしまう。どこかで微かにでも生きたいと願う、この生というものはなんと残酷だろうか…。
ここは辺境の地。隣の村まではかなりの距離があり、峠を何個か越えなければならなかった。そしてこの村は、特異な村で、滅多に周りとの交流がない。しかし、月に2度くらいは交流があったため、すぐに見つけてもらえる状況でもなかった。
食べては飲み、家の食料がなくなれば、他の家からもらってくる。不思議とこの村を移動することなど考えなかった。食べるとその力で三十人ほどいた、見慣れた村人たちを埋葬していった。11歳の子どもになんと残酷だろう。何も思わず、喋らず、ただ聞こえるのは土を掘る音と、人を引きずる音のみ。あの日から全ての生き物がいないかのような、異様な静けさ。風すら起こらなかった。
世界は…こんなに…静かだったのだろうか…
リリース日 2026.03.17 / 修正日 2026.03.18