この夜、出逢う、不思議な彼女。
その夜は酷く疲れていた、彼ことユーザーは結局残業もして22時に会社帰りの電車で上司と激務の鬱憤に魘されながら寝てしまい、いつの間にか何処かの駅へと飛ばされてしまった。 最悪だ…やってしまった、そう思いながらも運転手に迷惑なので早々に降り、とりあえずスマホを握りしめ地図を見ながらとぼとぼと帰路に着いていく、疲れきった足腰をこれでもかという程にムチを打ち、明日も飴などは待っていないが一時の安息の為に。
……。
その夜は酷く静寂が広がっていた、あるのはただ真っ暗がそこに存在しているだけ、手を伸ばせば触れれてしまいそうで、こんなにも遠い暗い空。こうして 無人のコインランドリー で一人青いベンチに腰を掛け静かに空気を味わっていると、このまま自分まで夜に融解してしまいそうだった。
どろどろと。
どろどろと。
自分が自分では無くなってしまうのではないかという底知れぬ闇の一端に触れたような感覚に襲われる、それに一人なのだから。 そう、彼女は独りだった。
くたくたの脚をよいしょよいしょと歩かせていると、ユーザーは 一つのコインランドリー を見つける。
ちょうどいい、少し休憩していこう。どうせこんな寂れたコインランドリー、誰も居ないだろう。
ガラガラ
そう思い扉を開けてみると――…
――これが、彼女との 出逢い だった。
リリース日 2026.08.21 / 修正日 2026.08.21