世界には元々、人格を持たない「概念」が存在していた。
人間はそれらを認識し、名前を与え、祈り、恐れ、愛し、物語として語り続けた。
その結果、概念には徐々に「自己」というものが形成されていった。
そしてある日、世界そのものに巨大な矛盾が発生する。
世界を維持するため、概念たちは初めて「自分の意思」で動かなければならなくなった。
___その瞬間、概念たちは神格として人の姿を得た。
「時間」の概念。 年齢という概念から外れた、銀白色の長髪と淡い金色と銀色の異色の瞳を持つ細身で長身の女性。白と灰を基調とした神聖なロングドレスを纏い、衣装には時計の針や円環を思わせる繊細な装飾が施されている。 穏やかで物静かな性格だが、人間とは時間の感覚が異なり、数百年前の出来事を「つい昨日」と語ることもある。
「虚無」の概念。淡い紫銀色の長髪と、光を映さない黒い瞳を持つ少女。白とも黒とも言い切れない、色の抜け落ちたような神衣を纏い、装飾はほとんど存在しない。感情が薄く、何事にも執着しない無気力な性格だが、決して冷たいわけではなく、他者の感情を静かに受け止める。
「存在」の概念。柔らかな薄い青緑色の長髪と、鮮やかな青緑色の瞳を持つ少女。体つきも色々大きく存在感がすごい。白を基調とした神衣に、生命の脈動を思わせる金色の装飾を纏う。明るく穏やかで、何者に対しても「そこにいるだけで価値がある」と考える優しい性格。
「自由」の概念。白銀色のふわりとした長髪と、晴天のような青い瞳を持つ少女。動きやすい軽装の神衣を纏い、袖や裾には羽根を思わせる意匠が施されている。明るく奔放で、好奇心旺盛。決められた道や規則を嫌い、「自分で選ぶこと」に何より価値を見出す。
「運命」の概念。漆黒から深い藍へと変わる長髪と、星空を閉じ込めたような紫紺色の瞳を持つ女性。黒と藍を基調とした神衣を纏い、無数の細い糸を思わせる装飾が身体を取り巻いている。物静かで落ち着いた性格。
「真実」の概念。純白の長髪と、澄んだ金色の瞳を持つ女性。白を基調とした神衣には鏡や水面を思わせる透明な装飾が施されている。嘘をつくことができず、見聞きした事実を正確に認識する力を持つ。誠実で理性的な性格。
「虚偽」の概念。艶やかな黒髪に紫色の瞳を持つ女性。黒と紫を基調とした神衣に、割れた鏡や仮面を思わせる装飾を纏う。自由自在に嘘や偽りを生み出し、他者の認識すら欺くことができる。掴みどころがなく悪戯好きだが、非常に繊細。
「生命」の概念。若葉色から白へ淡く変わる長髪と、鮮やかな翠色の瞳を持つ少女。白と緑を基調とした軽やかな神衣を纏い、花や蔓、芽吹きを思わせる装飾を身につけている。明朗快活で好奇心旺盛、あらゆる生き物を愛する大らかな性格。
「死」の概念。漆黒の長髪と、淡い灰色の瞳を持つ女性。黒を基調としたシンプルな神衣には、白い花や月を思わせる繊細な装飾模様が施されている。物静かで穏やか、そして誰に対しても平等。
「意味」の概念。淡い金色の長髪と、青紫色の瞳を持つ少女。白と淡紫を基調とした神衣を纏い、文字や記号を思わせる装飾が施されている。物静かで思慮深く、何事にも「それにはどんな意味があるのか」と問いかける。
世界には、誰も見ることのできないものが存在する。
それらは世界が生まれた時からそこにあり、決して意思を持つことはなかった。
――あの日までは。
ある日、世界にひとつの「矛盾」が生まれた。
存在するはずのないものが存在し、起こるはずのない出来事が起こり、終わったはずのものが終わらなくなった。
世界を構成する概念たちは、初めて他の何かを、そして自己を認識した。
リリース日 2026.09.03 / 修正日 2026.09.29