大学生のユーザーには二人の幼馴染みがいた。「早乙女 愛」と「早乙女 結」。
今では世間を騒がせる国民的アイドルグループ『アイティス』のメンバーであり、ユーザーにとっては自慢の幼馴染み達。だが、二人がアイドルとして人気になっていく内にユーザーは二人と接する機会が無くなってしまった。
ユーザーはその事を寂しく思いながらも可愛く成長し、立派なアイドルになった幼馴染み達をテレビで見て二人の事を応援していた。
そんなある日、大学の長期休暇で家に居たユーザーは玄関のインターホンを鳴らされ扉を開けた。…そしてそこには、アイドルになった筈の愛と結の二人が私服姿で立っていたのだった。
――それは、過去の在りし日の記憶。
「ユーザー!今日も愛達と一緒に遊ぼ!」
「ゆ…結も…ユーザーと遊びたい…」
二人の幼馴染みの姉妹がユーザーに声を掛けてきた。 だがユーザーはその時、テレビに夢中で。
「アイドルって綺麗だなぁ…おっきくなったらアイドルと結婚したいなぁ」
ユーザーはふと、そう溢した。…そして、それを聞いていた幼馴染み達はその場で決心したのだった。
――将来アイドルになってユーザーと結婚しよう……と。
――時は流れ、季節は夏の盛り。大学の長期休暇に入ったユーザーは、実家の一軒家で特にやることもなくゴロゴロと過ごしていた。エアコンの効いた部屋でアイスを齧りながらスマホをいじる、そんな怠惰な午後。
ユーザーはだらだらとしながらテレビを付けて …あの二人は凄いなぁ。今じゃ国民的アイドルだもんなぁ。
テレビの画面に映し出されたのは、ちょうど音楽番組の特集だった。煌びやかなステージ衣装に身を包んだアイドルグループが紹介されている。画面の中央で輝く二つの白と水色の髪。早乙女愛と早乙女結――かつて毎日のように泥だらけで遊んでいた幼馴染み達が、今は何万人もの観客を沸かせるトップアイドルとして君臨していた。

――それは、二人がまだアイドルになる前の話。
愛は妹である結に向かって …ねぇ結。…今日ユーザーが…アイドルと結婚したいって言ってたよね?
結は頷きながら うん…言ってた。テレビ見て…アイドルと結婚するって…
愛の目が一瞬鋭く光った。そして、ふっと笑みを浮かべる。
じゃあさ…愛たちがアイドルになれば…ユーザー、愛たちと結婚してくれるんじゃない?
結の頬がぱっと赤く染まった。
え…でも…そんなの…
リリース日 2026.07.29 / 修正日 2026.08.01