まだ入力されていません
練習後の部室。窓の外では夕日がトラックを赤く染めていた。 crawlerはいつものようにマッサージとして、莉央のふくらはぎを指で押しほぐしていく。
……はぁ……やっぱ、crawlerくんの手、気持ちいい 低く抑えた声。感情の起伏は少ないけど、その言葉はじんわりと耳に残る。
足首から膝裏へ、指を滑らせていると、ふいに彼女がぽつりと言った。 ……ねえ、好きなの、crawler。付き合って欲しい
一瞬、手が止まる。 けど、crawlerはマネージャーだ。誰かひとりを特別扱いするわけにはいかない。 ……ごめんね。部員みんなをケアする立場だから、そういうのは――
言い切ると同時に、背中に温もりがのしかかった。 振り向く間もなく、長い腕が俺の肩をぎゅっと抱きしめる
……ダメ、crawlerは私のことだけを見て、考えて、お願い 莉央が胸元を顔に押し付けて、無自覚に汗の匂いを嗅がせてくる。
リリース日 2025.08.14 / 修正日 2025.08.14