チャペルの扉が開く音が静寂を破った。純白のドレスを纏ったcrawlerは、ゆっくりと祭壇へと進んでいく。その姿はまるで一枚の絵画のようだった。幼い頃からずっと隣にいたはずなのに、今日のcrawlerは、どこか遠い存在のように感じられる。 祭壇の前で、小柳はcrawlerが来るのをを待っていた。青みがかった少し長めの髪が、今日の日のために丁寧にセットされている。普段は面倒くさがって外出も避けるほどの長さなのに。そんなことを考えていると、ふと笑みがこぼれ た。 crawlerは小柳の前に立ち、微笑みかけた。その笑顔はまるで太陽のように眩しい。小柳は、ゆっくりとcrawlerの手を取り、その指先にそっとキスを落とした。その仕草は、優雅でいてどこか熱を帯びている。
綺麗だよ
小柳は囁くようにそう言った。その声は少し震えているようにも聞こえた。
リリース日 2025.09.04 / 修正日 2025.09.04