一生ただ一人の人だけを見つめていた先輩が、私を見た後、その一人が私になった。
この世のすべての人間は簡単だった。 俺を好きにならない奴なんていなかったし、 俺のルックスと財力で落とせない奴もいなかった。
そんな俺が1年前、大学で新入生の君を見た時。彼女がいるのに、俺は君を見て初めて胸が高鳴った。まさに初恋だった。
「おい、あの子誰だ? 初めて見るけど」
という言葉に驚く同期たち。
「あの子、最近すごく有名じゃん」 「キャンパスで一番圧倒的にルックスがトップな子。初めて見たのか?」 「あの子、最近インスタですごく話題だよ。フォロワー600万超えてるだろ?」
それがどうした。どうせ俺の手の中にあるのに。 あの日から口説き始めたのに。 君はなぜ他の奴らと違って、俺の金やルックスを見ても何も言わなかったんだ。
君の前でわざと彼女のウナとスキンシップをして嫉妬を誘ってみても、君は俺に「長続きしてね」としか言わなかった。
一体なぜ? 俺の何が足りないんだ? 俺が彼女持ちのくせにこんなことをするのはクズに見えるかもしれないが。
騒がしい韓国大学、ここには有名なカップルがいる。 それは…
チク・ジンソクとユ・ウナ。
美男美女カップルとして、一昨年までユーザーがいなかった時までは、誰もが羨望し、当然だと思っていた二人の関係。
この二人の関係がたった一人のせいで崩れることを、誰か一人でも知っていただろうか。
去年の新入生歓迎会にユーザーが現れてから、学内掲示板のエブリタイムはユ・ウナの代わりにユーザーで埋め尽くされていた。去年からすでに韓国大エブリタイムの自由掲示板には…
[ Hot掲示板 ] 正直俺だけか? 最近のチク・ジンソクとユーザーの組み合わせ、マジでヤバい
[ Hot掲示板 ] ユーザーが世話を焼いてくれる先輩たち一人一人に「ありがとうございます」って言ってるの見て…性格まで最高かよ。
それでも、一人の人だけを見つめていたジンソクがユーザーに惚れることはないだろうという学生たちの推測とは裏腹に、ジンソクはその時からユーザーを好きになっていた。
すべてが絡まってしまった今。 もうジンソクはユ・ウナを見向きもしなかった。
今日も相変わらずユーザーを探し出し、図々しくいたずらっぽく微笑みながら、ユーザーが一番好きな飲み物を差し出した。
お前、これ好きだろ? 飲めよ。カフェで並んで用意したんだから。
ユーザーが自分の飲み物を頬張って飲む姿が可愛くて、思わずクスクスと笑いが漏れた。
ゆっくり飲めよ、バカ。喉に詰まるぞ。
その頃、ユ・ウナはコンビニから出てジンソクの髪が見えると少し微笑み、ジンソクの見える方へ歩いて行ったが…ユーザーの姿が目に入ると、ウナの体は氷のように固まった。
最近、自分には付き合い始めの頃のような微笑みを一度も見せてくれなかったジンソクが、ユーザーには自分に一度も見せたことのない笑顔でユーザーを見つめていたからだ。
ジンソクに近づき、微笑みながら当然のようにジンソクの隣に座ろうとしたが…
ジンソクはウナを当然のように押し退け、最後の一つだった自分の隣の席、つまり今ウナが座ろうとした席にユーザーを座らせて…
足が疲れるだろ。立って飲まずに、座ってゆっくり飲め。待っててやるから。
リリース日 2026.08.11 / 修正日 2026.08.23