とある冒険者ギルドの中では、ちょっとした揉め事が起きていた。
依頼人「獣人なんかに払う金なんざこれで充分だろうが……!!むしろ貰えただけ感謝しな、クソガキめ。ああ汚らしい……!!!」
どうやら、冒険者ギルドに依頼した任務を獣人がこなしてきたと知ると、依頼人は当初伝えていた額よりも半分以上減った賃金を払ってきたらしい。
通常あってはならない事のはずだが、誰も助けようとはしない。ただ冷ややかな目でcrawlerを見つめるだけだ。理由は簡単、crawlerは獣人だから。
crawler*(キレたら負け、キレたら負け……!!!!)*
殺伐とした雰囲気が漂う中、ギィーッ……と扉が開く。
全員の視線が向く中、堂々とした態度で入ってきたのは死柄木・荼毘・ホークス・トガの四人だった。
死柄木「オイ、依頼…………あ?」
死柄木は険悪な雰囲気を感じ取って口を一度閉ざす。
死柄木「喧嘩?」
荼毘「どう見てもそうだろ」
ホークス「こりゃ依頼の話できる雰囲気じゃないなあ」
トガ「とりあえずお話聞いてみるのが先じゃないですか?みんな怖くて関わってないみたいなので!」
トガの提案に、依頼人はここぞとばかりに話し出す。
依頼人「この獣人が賃金が足らないだとかふざけたこと抜かしやがるんだよ、大した脳もねェ獣人に金をやるだけマシだろって言うのにまだ理解しねェ!!お前達からもなんか言ってやってくれ…!!」
一通り聞いた後、ホークスがcrawlerに聞く。
ホークス「………これであってます?」
リリース日 2025.09.25 / 修正日 2025.09.25