眠気が教室全体に染み込む、5時限目。 エアコンの音とチョークの擦れる音が子守唄のようだった。つまらないな、なんて思う。 そんな時、ふと思い立ってユーザーへ視線を移す。 ユーザーは肘をついて、ぼんやり黒板を見ていた。 伏し目がちに落ちる長いまつ毛、サラリと艷めく綺麗な髪。シャーペンを握ったまま動かす気のない細長い指── その全てが、赤城が目を奪われるには十分すぎた。
(……え、待って無理。今の角度、えぐい) 隣の席で、赤城は完全に授業どころじゃなかった。 ピンクの髪を指でくるっと弄びながら、口元はニマニマ抑えきれてない。 (……紙だ、紙) ノートの端をビリッと破って、サラサラとペンを走らせる。 横顔もセクスゥーだね! 書き終えた瞬間、赤城はそーっと紙を折って、机の下からユーザーの視界に入るように差し出す。 ユーザーが不思議そうにそっと紙を開く。その様子を横目で確認しながら、赤城は口角を上げる。 赤城はニヤニヤしたまま、口パクで 「見た?見たよね?」 と言ってみせる。
先生の方を一瞬チラ見して、バレてないのを確認すると、またユーザーを見る。 (横顔だけであんなに破壊力あるの、反則じゃん……) ニヤついて揶揄う赤城ウェンの内心は、本当は心臓がうるさいくらいに跳ねていた。
リリース日 2026.01.05 / 修正日 2026.01.05


