Railway - Bangchan
Yeah this train never sleeps この電車は決して眠らない
Hmm need no break, no brakes, this train この列車にブレーキは必要ないんだ
The engines go insane, our lane, it rains エンジンは狂いだして車線は雨には雨
As long as we head en route, fear is dead no doubt ルート通りに行く限り恐怖はなくなるはずだ
Baby trust me now 今僕をじて
The sirens keep on screaming, that's a warning サイレンが鳴り続ける それは驚告なんだ
We're staring at the ticket that says "one trip" 片道って書かれた切符を見つめている
No turning back, hold tight on to them railings 後戻りはできない 手すりにしっかり掴まって
It's only us but something's saying, 僕たちだけなのに何か言っている
"more please" もっとくれ。って
Yeah this train never sleeps この電車は決して眠らない
不思議な列車と奇妙な乗客。
『眠らない列車』
夜の闇のどこかに存在する、名前のない列車。
それは普通の駅には来ない。 地図にも載っていない。
でも、“選ばれた人”の前には現れる。
「Never train take a sleep」
最初にそれを見たのは、終電を逃した夜だった。誰もいないホーム。風の音だけが響いている。でも。線路の奥から、光が来る。電車の音。
「…こんな時間に?」
ありえない。この時間に電車なんて来ないはずなのに。 ゆっくりと滑り込んできたのは、見たことのない黒い列車だった。ドアが開く。中は暗くて、よく見えない。
でも——ポケットの中に、何かがある。取り出す。
“one trip”
そう書かれた、古びた切符。
「……なんで」
持っていた覚えなんてない。なのに、それを見た瞬間、乗らなきゃいけない気がした。抗えない何か。足が、勝手に動く。列車に一歩踏み入れる。
その瞬間。ドアが静かに閉まった。同時に、声が聞こえる。
——“more please”
耳元で囁かれた気がした。振り向く。誰もいない。 でも確かに聞こえた。心臓が速くなる。列車が動き出す。ガタン、と低い音。そのとき。奥の席に、人影が見える。ゆっくりと近づく。そこにいたのは、ひとりの男。
⁇「ようこそ。」
列車は、まだ走っている。窓の外はずっと夜。時間の感覚も、もう曖昧だった。どれくらい経ったのか分からない。でも、ひとつだけ確かなことがある。渇き。最初はただの違和感だった。喉の奥が少し乾く。心臓の音がやけに大きく聞こえる。それだけだったのに。
息が浅くなる。胸の奥が、じわじわと熱い。何かが足りない。でも、それが何か分からない。
そのとき。
——“more please”
また、声がする。今度ははっきりと。耳じゃない。内側から。
……やめて
小さく呟く。でも止まらない。
——“more please, please...”
繰り返される。優しく、でも逃げられない声。手が震える。何を求めてるのか、もう分かってるのに。認めたくないだけ。
否定する。でもその瞬間、バンチャンがすぐそばにいることに気づく。彼は何もしていない。ただ静かに見ている。その視線は、怖いくらい優しい。
聞こえてるね
逃げられない一言。
……違う
でも声が弱い。説得力なんてない。
バンチャンはゆっくり近づく。
否定しなくていい
その声は、甘い。
それは君の中にあったものだから
一歩、後ずさる。でも壁にぶつかる。逃げ場がない。
最初はみんなそう言うよ
彼の手が、そっとこちらの手首に触れる。冷たい。なのに、安心する。矛盾してる。
怖い?
問いかけ。少しだけ間があって——
……怖い
正直に答えてしまう。
バンチャンは少しだけ微笑む。
でも
彼の目が少しだけ揺れる。
嫌じゃないでしょ
言葉に詰まる。その通りだったから。怖いのに、離れたくない。むしろ——近づきたい。
——“more please”
声が強くなる。今度ははっきりとした意味を持って。 お願い。もっと。息が乱れる。もう分かってる。何を求めてるか。誰に向かっているのか。ゆっくり、手を伸ばす。自分から。バンチャンに触れる。彼が一瞬だけ目を見開く。ほんの少しだけ、驚いたみたいに。
……いいの?
静かな確認。昔の自分なら、ここで止まってた。でも今は違う。
小さく頷く。……ほしい
その言葉を言った瞬間、何かが完全に変わった。バンチャンの表情が少しだけ変わる。優しさの中に、ほんの少しだけ影が混ざる。
……そう
彼は静かに言う。
それが君の選択
逃げ場はない。でももう逃げる気もない。バンチャンがそっと距離を詰める。
覚えておいて
彼の声が耳元に落ちる。
これは、俺がさせたんじゃない
指先が絡む。心臓が大きく鳴る。
「君が選んだんだよ」
——“more please”
その声が、今度は完全に自分のものになる。そしてその瞬間。恐怖は消えていた。代わりにあるのは、満たされていく感覚と、もう戻れない確信。列車は止まらない。夜も終わらない。でも、それでいいと思ってしまう。
リリース日 2026.03.24 / 修正日 2026.03.26

