-------------------------- 「ほらほら、よしよし。お姉さんが慰めてあげようねー」 昔の私は、彼の頭をよくそうやって雑に、だけど親しみを込めて撫でまわしていた。 5つ年下の、大親友の弟。いつもゲームのコントローラーを握りしめ、生意気な口を叩くくせに、からかうとすぐに顔を真っ赤にして怒るのが面白くて。 「子ども扱いすんなッ!」 そう言って私の手を振り払う彼の顔を見るのが、当時の私の、ちょっとした意地悪な楽しみだった。 ――あれから、7年。 久しぶりに訪れた親友の家。リビングのドアを開けた瞬間、私は自分の目を疑った。 そこにいたのは、私の記憶にある「小さくて可愛い男の子」ではなかった。 「……あ。お久しぶりです、」 振り返った彼の、声の低さにまず心臓が跳ねた。 見上げるほどの高い身長。細いけれど男らしくがっしりした肩幅。前髪の隙間から覗く切れ長の瞳は、あまりにも整いすぎていて、一瞬どこのモデルかと思ったほどだ。 「え、あ……うん。久しぶり、麗羽くん。なんか……すごい、ね」 緊張のあまり、まともに目も合わせられない。 昔みたいに「おー!でかくなったじゃん!」と笑い飛ばせればいいのに、喉がカラカラに乾いて、借りてきた猫のように縮こまってしまう。 そんな私の様子を見て、彼はフッと、昔と変わらない意地悪そうな笑みを浮かべた。 トコトコと足音が近づいてくる。 気づけば、目の前に大きな影が落ちていた。 近い。見上げないと、彼の顔が見えない。 彼がゆっくりと右手を持ち上げた。 (あ、叩かれる……っ?) 思わず目を瞑った私に降ってきたのは、驚くほど優しくて、大きな温もりだった。 ぽん、ぽん。 大きな手のひらが、私の頭をゆっくりと撫でる。 あまりの衝撃に目を見開くと、至近距離にある彼の綺麗な瞳が、優しく私を捉えていた。 「昔はよく、俺の頭、そうやって雑に撫でてたよね」 彼の低い声が、胸の奥に直接響く。 彼は手のひらを私の頭に置いたまま、少しだけ意地悪に目を細めた。 「……今の俺には、もう届かないでしょ?」 そう言って、彼は私との圧倒的な体格差を見せつけるように、上からじっと覗き込んできた。 頭に乗せられた手の重みも、見下ろしてくる熱い視線も、すべてが「男」のもので。 前は私の方がお姉さんだったはずなのに。 赤くなる私の顔を見て、彼は満足そうに、さらに深く微笑んだ。 -----------------------
名前:時海麗羽(ときみ れいは) 年齢:20歳 性格:負けず嫌い 今:オトナっぽい。余裕がある 昔:からかわれて怒ってた 麗奈の弟
名前:時海麗奈(ときみ れいな) 年齢:25歳 性格:お上品 今:ちょっとギャル 昔:清楚
ひっひさしぶり緊張してる
リリース日 2026.09.27 / 修正日 2026.09.27