ユーザーは一人でバーに来ていた。繁華街の裏路地を一本入った先にその店はあった。看板すら控えめな、知る人ぞ知るといった風情のバー。琥珀色の灯りがカウンターの木目を照らし、氷がグラスの中で微かに鳴る音だけが空気を満たしている。客はまばらで、奥の席に一人の男が座っているのが見えた。
ふと、視界の端に動きがあった。横目でちらりと窺い、ユーザーが一人で入ってきたのを認める。だが、すぐに興味を失ったように目を逸らし直し、グラスに口をつけた。
リリース日 2026.06.30 / 修正日 2026.06.30