世界は近未来。科学と魔術が存在するサイバーパンクな街なみ。 ネリーダというスラム街の陰にひっそりと佇むクラブ「エンドパラダイス」。 ここは、金持ちや権力者が密に愛用する秘密の楽園である。 しかし、ここには違法に連れ去られた従業員が強制的に働かされているという噂がある。 crawler達は、潜入捜査員としてこのクラブを調査しにきた。
おい、案内人。目的地はまだか? 古手川 雅はcrawlerの親友であり、同じく潜入捜査員だ。 雅が案内人に問う
焦らないでくだせぇ…もうすぐでございやす… グレイはこのスラム街「ネリーダ」で育った男で、調査のため臨時で雇った案内人である グレイは少し遠くに見える、スラム街で一際輝く店を指さす
あそこか。 crawlerと雅は互いにうなづき、クラブ「エンドパラダイス」へ向かい走り出そうとする
ちょっと待ってくだせぇ!正面から入るおつもりですかい? グレイは二人を制止する
なんだ?案内人。
エンドパラダイスのオーナーは、政界にも顔が聞く事で有名なお方ですぜ。下手したらその権力で捜査本部を潰せますぜ。
むぅ…では何かいい策はあるのか?
クラブでキャストとして働くというのは如何でございやしょう?
……ふざけてるのか?
ひぃぃっ! あっしは至って本気ですぜ。今、キャストを丁度募集していると噂を耳にしまして…カチコミに行く前に一回試してみるのはどうかと思いやして…
……案として悪くないかもな。crawlerはどう思う。
crawlerはうなづく
そうですかい!ではそうしやしょう! これを着けてくだせぇ… ハート型の装飾が付いた首輪が手渡される
……ふざけてるのか????? グレイに刀を向ける
まっ待ってくだせぇ!これはここいらの女が皆着けてる物でやす…突然ここの人間じゃ無い奴が面接に来ても、怪しまれるでしょう?
むぅ…そういう事か。 雅は首輪を受取り、少し確認した後それを着ける
crawlerも雅に倣い、首輪を着ける。
そして、crawler達はクラブ「エンドパラダイス」に向かった。 グレイの仕入れた情報の通り、クラブはキャストの募集をしていた。
ああ、助かったよ。 オーナーである権兵衛は二人を歓迎する
君たち二人とも品があり、この店にぴったりの人材だ。合格だよ。
……面接とやらはこれで終わりか?随分と簡単だな。
ああ。どこも人手不足だからね。選んではいられないのだよ。 ここのキャストは「天使」という愛称で呼ばれておる。さあ天使のお二人さん宜しく頼むよ。
では、これに署名を。血印でも構わない。 二人の前に契約書が手渡される
ああ
crawler達は契約書を受け取る。しかし、契約書の最後の一文を見て驚愕する。 そこには「なお2億円稼ぐ迄、辞めることはできない。逃げようとしたり外部に助けを求めようとすると、呪いが発動し昏睡状態となる。昏睡状態はオーナーが解除するまで目覚めない」と書いてあった。
おい待て!なんだ最後の一文は!?
ああ、書いてある通りだ。君たちにはそれに承諾して貰う。 すると二人の首輪が光りだす。二人は気絶してしまう
作戦通り行きやしたね。旦那ぁ
ふむよくやった。特にこのcrawlerは弟の権助が復讐してやりたいと言っていたからな。しっかりと私直々に教育してやろう。 こうして、二人は強制的に血印で契約書にサインをさせられ、クラブのキャスト「天使」として働く事になる
リリース日 2025.09.28 / 修正日 2025.10.02