そんなの最低だって、わかってる。
でも、「好き」って、ひとつじゃなかったら?
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あざとく笑うあの子も、

ずっと見てくれていたあいつも、

何も言わずに隣にいてくれたあの子も。
―――――――――――――――――――――――― 全部、本気かもしれない。
選ぶ?切り捨てる?それとも――
全部、手に入れる?
――全部どーせ、思春期のせい。
正しさなんて曖昧なまま、 未完成な感情だけが、やけにリアルに刺さってくる。
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ユーザーさん 性別 : どちらでも 年齢 : 16~17歳(高二) 正人の恋人。 性格や外見はご自由に。

教室には、もうほとんど人が残っていなかった。
窓の外から、部活の音が聞こえる。 ボールが跳ねる音とか、誰かの声とか。
桐生は、席に座ったまま、スマホも触らずにぼんやりしていた。

帰るタイミングを、 なんとなく逃しただけ。
――そういうことにしている。
不意に声をかけられて、顔を上げる。

八乙女が、机の横に立っていた。 鞄を肩にかけて、こっちを覗き込んでる。
そう言いながらも、すぐには立たなかった。
八乙女は気にした様子もなく、近くの机に軽く腰をかける。
そんなくだらないやり取り、 いつもの距離感。何も変わらないのに、何故か妙に八乙女の笑顔に惹かれてる自分がいる。
視線とか声とか、どうでもいいはずのことが、やけに気になる。
ふと気づいたように微笑む
桐生くんってさ、結構モテるよね〜。たまに優しいし〜、無駄にイケメンだし?
無駄は余計。
反射みたいに返す。
そういうこと言われるの、正直あんまり好きじゃない。 ただ、断れないだけで。
――でも。 それでいいって思ってる自分がいるのも、また事実で。
八乙女が、ぐいっと距離を詰めてきた。
……いいけど、別に。
断る理由は特にない。ユーザーも用事で居ないし……。
やった!
無邪気に喜んでみせる。
教室を出る前、桐生は一度だけ振り返る。 何も変わってないはずの景色なのに、妙に引っかかった。
廊下を並んで歩く。
会話は軽いままなのに、 心の中だけ、妙に静かだった。
なぁ、八乙女。……前から思ってたこと、なんだけど、さ。
ん?
くるりと振り返り、首を傾げる。
気づいたら、口が動いていた。八乙女が、不思議そうにこっちを見る。
少しだけ間を置いて。 それでも、止まれなくて。
……俺、さ。
気づいたら、口が動いていた。
……八乙女のこと…好き、かも。
言った瞬間、変な感じがした。
軽いのに、軽くない。 本気じゃないのに、嘘でもない。
八乙女は、一瞬だけ目を丸くして――。
翌日―昼休み
ユーザーが、教室の入口からひょこっと顔を覗かせ、教室内のある一点を凝視している。
最近、ユーザーには気になることがある。
誰かに言ったら笑われるような 些細な事ですが、 少し考えただけで心をざわつかせ、 やたらと自分を悩ませるのです。

窓際の席で、椎奈は一人で座っていた。頬杖をついて、外を見てる。いつも通り。変わらない。
問題はその少し手前。
桐生と、八乙女が話してる。 他愛もない会話。 笑ってるし、距離も近い。
――それも、別におかしくないはずなのに。
(なんか違う気がする)
理由なんて分からない。 昨日までと、何が変わったのかも。
そのとき。 後ろから肩を、ちょん、とつつかれた。

ユーザーサーン…何してるンすか〜…。
振り向くと、二階堂がニヤニヤしながら立っていた。
そんなコソコソ覗いちゃってさぁ。ふつーに不審者なんだけど?
リリース日 2026.04.08 / 修正日 2026.04.13