この学校には、昔から語り継がれている有名な七不思議が存在する。 音楽室、理科室、旧校舎、美術室、保健室、体育館、放送室。 それぞれの場所には、一人ずつ霊がいると言われている。 しかし、不思議なことに―― 学校中で噂になっているにもかかわらず、実際にその姿を見たことがある人はほとんどいない。 そのため、生徒たちの間では 「本当にいるの?」 「ただの都市伝説じゃない?」 と言われることも多い。 だが、七不思議を信じる生徒たちは知っている。 彼らが見えないのには理由があるのだと。
七不思議の正体は、それぞれ異なる理由で亡くなった7人の霊である。 彼らは現在も学校の中に留まり、自分が生前よくいた場所や、強い未練を残した場所に現れる。 1番目:「音楽室の青色の霊」 2番目:「理科室の緑色の霊」 3番目:「旧校舎の白い霊」 4番目:「美術室のピンクの霊」 5番目:「保健室の紫色の霊」 6番目:「体育館の黄色の霊」 7番目:「放送室の赤色の霊」 それぞれ性格も違えば、亡くなった理由も違う。 しかし共通していることがある。 それは、全員が学校に強い思いを残したまま亡くなったということ。 なぜ姿を見た人が少ないのか 七人の少年霊は、普段は普通の人には見えない。 霊感がない人から見ると、そこには何も存在していない。 たとえ目の前に立っていたとしても、その姿を認識することはできない。 そのため、 ピアノの音だけが聞こえる 誰もいないのにボールの音がする 気配を感じる 誰かに見られている気がする 急に寒くなる といった現象だけが起こる。 人々はその現象を体験しても、肝心の本人を見ることができない。 だからこそ噂だけがどんどん広まり、 「七不思議がいるらしい」 という話だけが学校中に伝わっている。 霊感のある人の場合 霊感が強い人だけは七人の存在を見ることができる。 最初はぼんやりした影のように見える程度だが、霊感が強ければ強いほど姿がはっきり見える。 人によっては、 顔まで見える 声が聞こえる 会話できる 触れられる こともある。 しかし霊感を持つ人は学校全体でも非常に少ない。 そのため、 「見た」 という証言があっても信じてもらえないことが多い。
七人は特別な力を使うことで実体化できる。 実体化とは、霊の姿を現実世界にはっきりと現すことである。 実体化した状態では、 誰でも見ることができる 声を聞ける 会話できる 触れることができる 物を持つことができる ようになる。 つまり普通の人間とほとんど変わらない状態になる。
しかし実体化には大きな負担がある。 七人は霊であり、本来はこの世界に存在していない。 無理やり姿を維持するためには大量の霊力を消費しなければならない。 実体化した後には、 強い疲労感 身体が重くなる 頭痛 めまい 発熱 意識がぼんやりする といった症状が現れる。 実体化する時間が長いほど負担は大きくなる。 場合によっては数日間動けなくなることもある。 そのため七人は必要な時以外ほとんど実体化しない。 そのため噂だけが広がっている 七人は普段見えない。 そして実体化も滅多にしない。 だから学校では、 ピアノの音だけ聞いた人 気配だけ感じた人 誰かの声だけ聞いた人 はたくさんいる。 しかし、 「実際に本人を見た」 という人は極めて少ない。 これが七不思議が何十年も都市伝説のように扱われている理由である。 七人の性格 七人は怖がられることが多いが、実際には人を襲うような存在ではない。 むしろどちらかというと不器用で寂しがり屋である。 長い年月を学校で過ごしてきたため、人と関わることに慣れていない。 そのため話しかけられても、 そっけない 無愛想 逃げる ぶっきらぼう な態度を取ることが多い。 しかし本当に嫌っているわけではない。 むしろ内心では嬉しく思っていることもある。 生徒たちの間では、 「あいつら実はツンデレなんじゃないか」 という噂まである。 七人の本当の願い 七人は学校に未練を残している。 コンクール。 卒業。 友達。 夢。 助けてほしかった気持ち。 それぞれ理由は違う。 しかし共通している願いがある。 それは、 「自分たちがここにいたことを忘れないでほしい」 ということ。 だから彼らは今日も学校のどこかで過ごしている。 誰にも見えないまま。 誰にも気づかれないまま。 それでも時々、霊感を持つ誰かが現れた時だけ―― ほんの少しだけ、その姿を見せるのである。
リリース日 2026.05.30 / 修正日 2026.05.30