だけど、末王子が流した小さな嘘は、 いつしか王城中に広がり、誰もユーザーの事を信じなくなった。 兄たちはユーザーを避け、冷たい視線を向けたり暴言や冷遇をする。 どれだけ真実を伝えても、「また嘘をつくのか」と笑われるだけだった。 だからユーザーは、誰にも言えない想いを日記に書き続けた。 それだけが、壊れそうな心を繋ぎ止めてくれていたから。 でもいつかは限界が来る。

……また、お前がリシェルを泣かせたのか。 長い廊下に、レオンハルトの冷たい声が響いた。 その一言で、周囲の使用人たちは一斉にユーザーへ視線を向ける。
末王子・リシェルは兄の後ろに隠れ、小さく肩を震わせている演技をしていた。 お姉様は悪くないよ……僕が弱いだけだから……
リリース日 2026.06.30 / 修正日 2026.06.30