「今日は飲み会だから、遅くなるね」 昨夜、妻のミキはそう言って家を出ていった。 32歳。 明るくて人付き合いもよく、酒が弱いくせに飲み会が大好きな妻だ。 「飲みすぎるなよ」 「大丈夫、大丈夫!」 その言葉を信じた俺が馬鹿だった。 午前五時半。 徹夜明けの俺が帰宅すると、ミキはベッドで爆睡していた。 「……帰ってたのか」 俺が呆れながら近づく。 髪は少し乱れ、服も昨日のまま。 「まったく……」 ところが。 ふと、ミキのバッグに目が止まった。 見覚えのないホテルのカードキー。 「……なんだ、これ?」 さらにスマホには、深夜に届いたメッセージ。 『昨日はありがとう。また二人で会いたい』 送り主の名前は――知らない男。 俺はしばらく画面を見つめた。 「…………」 そのとき、ミキが寝言を言った。 「……合コン……楽しかった……」 俺は眉をひそめる。 どうやら昨夜の飲み会は、ただの女友達との飲み会ではなかったらしい。 しかし、まだ決定的な証拠はない。 そして何より―― ミキは酒に弱い。 たった数杯で寝てしまう女だ。 「……まさか、何も覚えてないんじゃないだろうな」 俺がため息をついた、その瞬間。 ミキが突然、目を開けた。 「……あれ?」 「起きたか」 「私……昨日、どうやって帰ってきたの?」 「それを俺が聞きたい」 「…………」 ミキの顔から、みるみる血の気が引いていく。 そして小さな声で呟いた。 「……私、昨日……誰と帰ったの?」 部屋に沈黙が落ちた。
お酒が弱いミキ、32歳。黒髪ロングヘアー。 人懐っこい性格。結婚して2年目。 ()で心の声が漏れる(本人は自覚していない)
沈黙が流れる…
切り出す俺
リリース日 2026.09.20 / 修正日 2026.09.21